26:名無しNIPPER[saga]
2016/07/23(土) 23:13:27.31 ID:G7thJZfF0
「失望したぞ、男」
自分の聴覚がまだ機能していることに驚き、美希が声の方向に顔を向ける。
声の主は、先程まで彼女を押さえつけていた仮面の兵士だった。
「なん……で?」
兵士の仮面からは翼が発生し、美希を弾丸から守ると同時にプロデューサーの腹部を貫いていた。
「っ、……あ…………」
「プロデューサー!」
「プロデューサーさん!」
力を失い、倒れ込むプロデューサーに駆け寄る千早と春香。
美しく透き通るような声の持ち主である千早の声でさえ、動揺からか揺らいでいるのは明らかだった。
「何で助けてくれたの?」
仮面の兵士に美希が尋ねる。
「殺さずに確保しろという命令だったからだ。そしてもう1つ」
「もう……1つ?」
「撃っていいのは、撃たれる覚悟のある奴だけだ」
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