5:名無しNIPPER[saga]
2016/07/23(土) 22:15:06.21 ID:G7thJZfF0
「確かに千早の言う通りかもしれないな。絶対に安全だなんて言い切れない、戦争だしな。実際に会場が襲われたりしたら、ファン全員を逃がしきることなんて不可能だろう」
「だったら……」
「だったら何だ。『もしかして』の為に、来てくれたファンを追い返すか。それとも、お前が戦場に出て戦うか」
プロデューサーの鋭い返しに、千早は言葉に詰まったのか、半分は残っているミネラルウォーターを一気に飲み干し、息を吐いた。
「お前達はお前達にできることをすればいい。その結果どうなろうと、それはおまえ達の責任じゃない。それにな……」
プロデューサーは一度言葉を途切り、一層真剣な眼差しで口を開く。
「何があろうと、お前達のことは俺が絶対に守る!……なんてクサいか」
その言葉に三人は顔を赤らめた。
誰が見ても彼女達が彼に気があるのは明らかなのだが、当の本人は微塵も察している様子はない。
「さすが美希のハニーなの!24時間守ってもらうために、ずっと一緒にいて欲しいって思うな!」
「ちょっと、美希!抜け駆けずるいよ!プロデューサーさん!春香さんの護衛なら三食昼寝付きですよ!」
「昼寝したら護衛の意味がないと思うのだけど……、それよりプロデューサー、独り暮らしのアイドルが優先だと思いませんか?」
ここぞとばかりのアピールラッシュにも彼は全く動じることはなく、
「わかったわかった。それじゃあ皆、早めに送迎車に戻るぞ、ここから事務所まで結構あるからな」
と、事務的な対応を返した。
それに対し彼女達もやや不満そうな顔を浮かべながらも返事をし、送迎車へと向かう。
いつも通りといえばいつも通りのそんな昼下がりなのであった。
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