過去ログ - 高森藍子「誰かを笑顔にできるなら」
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20: ◆6X9N3xfEM.[sage saga]
2016/07/24(日) 17:30:53.56 ID:wiTHyHYmO
「ああ、もうこんな時間か」

彼女との会話と猫との格闘に夢中になっていた俺の腕時計の針は予想よりも先に進んでいた。

「あ、ごめんなさい。ついおしゃべりに夢中になっちゃって、お仕事の方は大丈夫ですか」

「ああ、うん。約束の時間まではまだ余裕があるから」

元からサボっていたのだから大丈夫も何もないのだがそれをここで正直に話す必要はない。

「それじゃあ、そろそろ私も行きますね」

「あ、ちょっと待って」

なぜ声を掛けたのか実は自分でもよく分からない。

このまま別れるのは惜しいと思ったのか、それともせっかく女の子と親しく話をできたチャンスを無駄にしたくなかったのか。

俺は胸のポケットから名刺入れを取り出すと彼女に一枚手渡した。


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