過去ログ - 藍子｢Summer days rhapsody｣ -SS速報VIP

過去ログ - 藍子｢Summer days rhapsody｣

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22: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/07/25(月) 00:14:27.24 ID:W/ZhJ8lv0

｢海だーー！｣

｢茜ちゃん止まって！　さすがに恥ずかしいから！｣

23: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/07/25(月) 00:14:59.87 ID:W/ZhJ8lv0

｢はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、すぅ～～……はぁっ……｣

　準備運動と言うには激しすぎる鬼ごっこを終えて、膝に手をついて荒い息を吐く。
　呼吸は乱れているけど、さすがにこれくらいで疲れるような鍛え方はしていない。

以下略

24: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/07/25(月) 00:15:49.34 ID:W/ZhJ8lv0

｢じゃあ私はあそこまで行ってくるから！　また後でね！｣

　波打ち際で未央ちゃんとじゃれた後、未央ちゃんは沖にあるコンクリートの島まで泳ぎに行った。
　けっこう遠いけど、未央ちゃんなら大丈夫だろう。

以下略

25: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/07/25(月) 00:16:27.11 ID:W/ZhJ8lv0

　波と景色を楽しみながらゆっくりとボートを漕ぎ続けて、私は二人のいる島のすぐ近くまで来ていた。
　コンクリートの上に立っている茜ちゃんの背中が見える。

｢おーい！　茜ちゃーん！｣

以下略

26: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/07/25(月) 00:16:58.59 ID:W/ZhJ8lv0

｢おーおー、こりゃまた派手にやったねぇ｣

　オールを漕いで流された分を戻していると、上から声がかかった。
　いつの間にか、さっきまで茜ちゃんが立っていたところに未央ちゃんが立っている。

以下略

27: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/07/25(月) 00:17:26.32 ID:W/ZhJ8lv0

｢茜ちゃん、そろそろやめてもいいよ｣

　ボートの中に入った水のほとんどは波を起こして外に押し出した。
　今は残った水を手ですくって捨てているところだ。

以下略

28: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/07/25(月) 00:17:54.95 ID:W/ZhJ8lv0

｢やっほうさっきぶり！｣

　海面から未央ちゃんが顔を出す。
　茜ちゃんと一緒に座って待っていた場所のすぐ目の前だ。

以下略

29: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/07/25(月) 00:18:23.56 ID:W/ZhJ8lv0

｢夕方近くなったら暑さが和らいで砂が暖かくて気持ちいいくらいになったねー｣

｢今までは歩くのも熱くて大変だったから、これくらいがちょうどいいね｣

以下略

30: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/07/25(月) 00:18:52.78 ID:W/ZhJ8lv0

　それなりに整った城が出来た頃には、もうずいぶん日が傾いていた。
　復活した未央ちゃんの分も含めて、小さな山が三つ分。
　ちょっと赤くなった太陽に照らされて、長い影をつくっている。
　その傍で並んで人の少なくなった海を眺める。

以下略

31: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/07/25(月) 00:19:30.59 ID:W/ZhJ8lv0

　八月も終わりが近づいた週末。
　今日はこの夏休みに入っているポジパ唯一の仕事、学園祭のライブがある日だ。
　ライブと言っても三〇分だけだし、ゲストということで主役でもないから気楽なものだ。

以下略

32: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/07/25(月) 00:19:57.16 ID:W/ZhJ8lv0

｢さてまず行くところは！｣

　荷物を置いて、ヤーさんとも別れて。
　扉の前で、未央ちゃん復活。

以下略

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