過去ログ - 北条加蓮「藍子さんと」高森藍子「７月２５日のカフェテラスで」 -SS速報VIP

過去ログ - 北条加蓮「藍子さんと」高森藍子「７月２５日のカフェテラスで」

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13:名無しNIPPER[saga]
2016/07/25(月) 18:20:24.75 ID:s0xS1vQx0
加蓮「正直言っていい？」

藍子「ふふっ、いつもは言えないことでも今なら何でも聞きますっ」

加蓮「そんなこと言ってたね、さっき。藍子とさ……カフェで話す前はね、ぶっちゃけ印象がそこまでよくなかった」

以下略

14:名無しNIPPER[saga]
2016/07/25(月) 18:20:54.75 ID:s0xS1vQx0
藍子「…………」

加蓮「…………」

藍子「…………」

以下略

15:名無しNIPPER[saga]
2016/07/25(月) 18:21:24.72 ID:s0xS1vQx0
加蓮「……ねえ」

藍子「あ、はいっ。何ですか？」

加蓮「あのさ……。…………いや、なんでもない。言わない方がいいことだし、やめと――」

以下略

16:名無しNIPPER[saga]
2016/07/25(月) 18:21:55.02 ID:s0xS1vQx0
藍子「え……」

加蓮「いつも言えないこととか意地を張ってて見えてない本音とかってアンタ言うけどさ。意地っ張りな人間から意地を取り外したら残るのはぜんぶ綺麗な物だって思ってんの？」

加蓮「馬鹿じゃないの。人間、そんな綺麗な訳ないじゃん」

以下略

17:名無しNIPPER[saga]
2016/07/25(月) 18:22:24.73 ID:s0xS1vQx0
加蓮「…………」

藍子「……ごめんなさい」

加蓮「――――！」

以下略

18:名無しNIPPER[saga]
2016/07/25(月) 18:22:54.86 ID:s0xS1vQx0
藍子「…………私……」

加蓮「ん？」

藍子「私も、言ってもいいですか？」

以下略

19:名無しNIPPER[saga]
2016/07/25(月) 18:23:24.83 ID:s0xS1vQx0
藍子「加蓮ちゃん。勝手でごめんなさい。さっきの……加蓮ちゃんの言葉を、１ヶ月半だけ１つ上として受け止めるっていうの、無しにさせてください」

藍子「…………あ、でも！　でも、言いにくいことを言ってほしいっていうのは今も本当で、何かきっかけがあるなら起こした方がって！」

藍子「きっと……そのきっかけを間違えたんです、私」

以下略

20:名無しNIPPER[saga]
2016/07/25(月) 18:23:54.82 ID:s0xS1vQx0
加蓮「……藍子ってさ、ホント、どこまでも独りよがりにならないよね」

藍子「ひとりよがり……？」

加蓮「上手くいかなかったけど自分のしたいことはやった、次こそは上手くいくからまたチャレンジしよう！　なんて、ふざけたこと言うタイミングだったんだよ？　今のって」

以下略

21:名無しNIPPER[saga]
2016/07/25(月) 18:24:24.85 ID:s0xS1vQx0
藍子「その時は、見守るだけじゃなくて……加蓮ちゃんの隣に並んで、一緒に探してあげたいです」

藍子「……うん。私、見守るんじゃなくて、一緒にいたいんです！」

加蓮「ん。そうだね、私もそれがいいな。でも……そっか。……あははっ」

以下略

22:名無しNIPPER[saga]
2016/07/25(月) 18:24:54.87 ID:s0xS1vQx0
加蓮「えー。……何を言ってるの高森さん！　天国の加蓮ちゃんはそんなこと望んでないわ！」

藍子「あ、また始まった。――ごほんっ。あっ、あなたに何が分かるんですか！　加蓮ちゃんはずっと私と一緒にいたんです。独りぼっちになんてさせないっ！！」

加蓮「…………」

以下略

23:名無しNIPPER[saga]
2016/07/25(月) 18:25:25.45 ID:s0xS1vQx0
加蓮「ま、その辺は冗談でさ。もしもそうだったら、っていうのは所詮もしもの話。藍子は悩んじゃったし私は傷つけちゃった。現実から目を逸らしちゃ駄目なんだよね」

加蓮「でも……あーあ。自分で言ってアレなんだけどさ、もし誕生日が同じだったらって思うと心があったかくなるんだ。すごく」

藍子「……少し寂しいですね。加蓮ちゃんがせっかく喜べることを見つけたのに、どんなに手を伸ばしても届かないなんて……」

以下略

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