32: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/07/27(水) 00:17:16.50 ID:JY7Hx0GQ0
やけに口がまわる。思い出したくもなかった自分のことを、話してしまう。
のあ「代々、稀にこういう銀の髪を持った子供が生まれる。私の家族からすれば、それは驚くことでも何もなかった」
のあ「ただ、周囲は違う」
のあ「何かの病気なんじゃないか」
のあ「精神がおかしくなったのではないか」
のあ「変に色気づいているのではないか」
のあ「……根拠のない憶測が飛び交って、いろんな悪意が向けられた」
のあ「……不愉快なものをわざわざ目に入れてまで、私に石を投げる。まるでそれが正義であるかのように」
ちひろ「それでも、染めなかったんですか」
のあ「一度ついたイメージは、もう拭えない……あなたにそれがわからないなんてことはないはず」
それに、髪を染めれば自分が彼らに屈したように思えて、どうしてもそれが許せなかった。
だけど、立ち向かうことはできなかった。
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