39: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/07/27(水) 00:29:15.02 ID:JY7Hx0GQ0
のあ「……そう、ね」
私は空を見る。
輝けない者は、そこにいないのと同じ。脱落していくのだ。
のあ「私にアイドルは、できないのかもしれない」
ちひろ「ええ。でもそれは、のあちゃんが今のままなら、という話です」
のあ「……」
ちひろ「自分がどうなりたいのか、よく考えておいてください」
ちひろ「さあ、もう夜も更けます。部屋に戻ってくださいね。屋上、閉めちゃいますから」
彼女に促されて、私は屋上から階下へと足を進める。
他の子たちはもう眠ってしまっただろうか。明るく華やかな場所で生きている少女達も、夜になれば同じように眠りにつく。
私には、その静けさの方が――空虚さの方が、似合っている気がした。
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