52: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/07/27(水) 00:49:03.32 ID:JY7Hx0GQ0
ちひろ「あと二日だけ、探してみてください」
次の日、望遠鏡を返しに行った私に、彼女はそう言った。
のあ「……探してみたけれど、何も見つからなかった」
ちひろ「本当に、ちゃんと探しましたか? 一つくらいは見つかるはずです」
ちひろ「だって、空には文字通り無数の星々があるんですよ。見つけられないなんてこと、ないですよ」
彼女はそう言い残し、立ち去って行く。その後ろ姿を見送って、私はひとつ、息をついた。
卯月「溜息なんてついたら、幸せが逃げていっちゃいますよ」
不意に、卯月の声が響く。振り返ると、水筒を持ったジャージ姿の卯月が、片方の手をひらひらと振っていた。
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