66: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/07/27(水) 01:05:09.77 ID:JY7Hx0GQ0
空を、仰ぐ。光は見えない。
だけどそこにある望遠鏡を覗いたなら、違う世界が広がっている。
のあ「……卯月の笑顔は、誰かを見守り励ますような、温かな笑顔だった」
声が震えていた。
まるで、この望遠鏡を覗いた時と同じ。自分の知っている世界が塗り変わっていくような感覚が、全身を渦巻いている。
高望みなんて、したことはない。何かに憧れることさえ。
手は届かないと思っていた。望めないと思っていた。実際、この瞳には何も映らなかったのだ。
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