9:名無しNIPPER[saga]
2016/07/27(水) 12:06:34.20 ID:8FgqKKs3O
プロデューサーの許可を得た私は事務所内にあるレッスンルームへと向かった。
「何が悪かったのか。まずは反省点を挙げてそこを改善していかなきゃ」
今まで悪いと思ったところは全てノートに認めていた。ボーカルやダンスはそれで少しずつ向上していったが、ビジュアルはどうしてもうまくいかない。
ああでもない、こうでもないと考えながらレッスンルームの扉を開けるとそこには先客がいた。
「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ、あれ? み、美波ちゃんですか?」
そこにいたのは疲労困憊の菜々ちゃんだった。
「お疲れ様です菜々ちゃん。大丈夫ですか?」
乱れた息を整え、ゆっくりと深呼吸をする。
やがて呼吸が整い始めてきた。
「大丈夫です。ナナは17歳現役JKですからね!」
「若い……といっても2歳しか違わないけど、やっぱりパワフルだね」
「ぐっさあ!!」
菜々ちゃんは胸に手を当てよろよろと倒れ込んだ。
心配になり近づくも、菜々ちゃんに制された。
「大丈夫……大丈夫です。ナナは17歳、ナナはウサミン星人なんですから」
ぶつぶつと何か言っているがそれほど疲れたのだろうか。
やはり菜々ちゃんがここまで疲れているということはとてもハードなレッスンをしたに違いない。
「私も頑張らなきゃ!」
備え付けの更衣室へ向かいジャージに着替え、軽く準備運動をしてレッスンに備えた。
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