115: ◆U7CecbhO/.[saga]
2016/08/17(水) 11:35:39.02 ID:90KdAnqB0
彼女を見送ってから、俺は関係者席へと移動する。約束だ。ステージの隅々まで見える位置に陣取る。
この次のアイドルが終えれば奏の番だ。わかっていても緊張する。心配や不安はない。絶対に上手くいく。
会場は熱気と歓声に包まれる。眩しいくらいに客席とステージは輝き、やっぱり現実味が希薄に思えた。
きっと、奏を目当てに来ている客は少ない。もちろん、全く期待されていないというわけではないだろう。
でも、彼女を目当てにしているのでもない。だから、見せつけてやる。速水奏というアイドルが輝く瞬間を。
見せつけてやる。
◇
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