49: ◆U7CecbhO/.[saga]
2016/08/02(火) 05:43:04.81 ID:ctIpbkEp0
そろそろ帰る頃合いだろう。
そんな雰囲気になって身支度をしていると宮本さんは、
「あっ、プロデューサーとカナデちゃんは先出ててー! アタシは悪を倒さないといけないんだった!」
なんて言い放った。
俺は悪なのか。苦笑いを浮かべる。
速水さんと後輩は怪訝そうに首をかしげた。
「どうしたのフレちゃん? プロデューサーさんになにかされた?」
「そういう勘繰りをされるのは俺と速水さんの専売特許じゃないかな」
「……すぐ茶化すんだから」
「まあまあ、ふたりは駐車場で待っててよ。あとから向かうからさ」
「はあ……わかりました。フレデリカ、先輩に失礼のないようにね」
後輩は不思議そうにしていたけど、さして気にしていないようだった。宮本さんははーいと明るく返事をする。
「では速水さん、行きましょうか」
「大丈夫だよ、カナデちゃん。とったりしないから!」
「もうっ! フレちゃんまで!」
頬を赤らめる速水さん。宮本さんは速水さんの扱いをわかっているようだ。
ふたりが出てから少し待つ。宮本さんは廊下を確認してから、こちらを向いて気恥ずかしそうに笑った。
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