過去ログ - モバP「速水奏の輝かせ方」
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61: ◆U7CecbhO/.[saga]
2016/08/03(水) 17:23:03.72 ID:/HKIoMMy0
 もちろん、お金を稼いでいるという意識がないのは問題だ。バランスが重要なのだろう。

「つまりアイドルたちの感情も重要になるわけです。共感や感化されて応援したくなるのは誰しもが覚える感覚ですよね。しかし、彼女たちも人間です。ときには辛くもなるし苦しくもなる。そんなときにはプロデューサーのケアが必要になってくる」

「まあ、そうでしょうね。私だって凛たちを慰めたのは一度や二度じゃありませんし」

「プロデュースは彼女たちをアイドルにする過程も含まれますからね。心身ともに、アイドルにしなくてはいけない。そのあたりよく考えたほうがいいと思いますよ。もちろんプロデュースは仕事です。でも、彼女たちはそれだけだとは思っていないかもしれませんから」

「なにが必要かは彼女たちが決めるということですか?」

 俺は首をかしげる。それならセルフプロデュースをすればいいのでは?

「彼女たちの求めるプロデュースをする必要があるということです。あなたが思っている以上に求められるかも」

「よくわかりませんね。もちろん彼女たちの求めるものには応えていくつもりですが」

 千川さんは微笑む。すべてを看破するようなうすら寒い笑顔だった。

「だからあなたは向いてないんですよ。臆病だから、人と向き合えない。私は好きですけどね、みんながそうだとは限りませんよ?」


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