63: ◆U7CecbhO/.[saga]
2016/08/03(水) 17:26:12.49 ID:/HKIoMMy0
「で、こんな話をしたあとになんですけど、先輩」
「ん、なに」
炒飯を頬張りながら応える先輩。
「なにすればいいんですかね。あと一押しなんです」
「あーそうだな。仕事とってくれればきっかけにもなるんだろうけど」
「なかなか厳しいんですよね。やっぱり実績ないし、雑誌とかになると少し先の話になっちゃうし」
一応、営業に出てみたりもした。しかし、結果は芳しくない。もらえた返事も早くて三ヶ月先の予定だった。
定例ライブには間に合いそうにない。
「だよなぁ」
「あっ、先輩、ネットラジオのレギュラーありましたよね?」
「ああ、それならいいよ。すぐには無理だけど、決まったら声かけるわ」
「ありがとうございます」
なにをすればいいのかわからない。不安はつきまとうし、千川さんの言葉は頭をもたげる。
それでも、できることを一つずつやるしかなかった。俺には他に方法がないのだから。
◇
130Res/131.93 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。