過去ログ - モバP「速水奏の輝かせ方」
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68: ◆U7CecbhO/.[saga]
2016/08/04(木) 01:51:24.17 ID:pTgjkfxw0
 音楽番組はライブパートとトークパートで別撮りだ。今日はライブパートの収録で、新田さんの出番まで多少待ち時間が発生していた。

「緊張するなぁ」

 衣装に着替えた新田さんは、そわそわと落ち着かない様子だった。俺としては露出の多いその衣装のせいで落ち着かない。

 速水さんは刺々しい視線を向けてきたけど、こればかりは男の性だ。非難されても困る。試されている気がした。

 なんでもないふうを装って俺は首をかしげる。

「新田さんでも緊張するんだね」

「私だって緊張ぐらいしますよ。こればかりは慣れませんね」

「そうなんだ、てっきりもう余裕なものだと思ってた」

「そうね、美波がここまで緊張するのは少し意外かも」

「うーん、たしかにデビューした頃に比べたら大分落ち着いてるけど……」

 新田さんは感慨深そうにしていた。デビュー当時を思い出しているのかもしれない。

「でも、言われてみれば少しは余裕があるのかもね。前は失敗しないことばかりを考えていたけど、今はどうやったら見てくれる人が楽しんでくれるかを考えてる。たぶん、慣れないのは新しいことに挑戦してるからかな」

「新しいこと?」

「そう、新しいこと。やっぱりいくらいいライブでも同じものだと飽きちゃうと思うの。だから、同じ曲でもアレンジしたり振り付けを変えたりして違う見せ方をしてるんだよ」


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