過去ログ - ちひろ「くちびるは喋るためじゃなく」奏「おしおきのためにある……」
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101: ◆AhbphGAJlO0.[saga]
2016/08/04(木) 00:18:12.16 ID:JQbpn2dS0



父親役「その後に知った。二人が僕の出演したドラマや雑誌を集めていてくれたことを。ほんの数秒しか出番のないものであってもね」


周子「それは……確かに嬉しいですね」


父親役「うん、あれは本当に嬉しかったよ。過去がどうであれ、こんなボンクラを応援していてくれたなんてね。」


父親役「そういう経験があって、その後自分が父親になって、娘の事がたまらなく心配になって……そこでやっと気づいた」


父親役「どんなことがあっても子供を応援してくれる親なんていうものが、空想でもなんでもなく、実在するんだってね」


父親役「僕はどちらかというと、そういう物には否定的だったんだけどさ、ここ最近になってわかったよ」


周子「素敵な話ですね」


父親役「まぁ、長々と話しちゃったけどさ、結局何が言いたいかって言うと」


父親役「周子ちゃんのご両親は、間違いなく周子ちゃんの事を心の底から応援してくれてるはずだよ」


父親役「じゃなきゃ、自分が追い出した娘を迎え入れたり、わざわざこっちに差し入れを届けてくれたりはしないと僕は思うな」


周子「それは……」


父親役「それは自分でもよくわかってる、でしょ? 僕と周子ちゃんはこの数分間が初めての共演だけど、君の人の良さはひしひしと伝わるよ」


父親役「だからこそ、言えないんだ。物分かりが良すぎて、逆に何を言ったらいいかわからなくなる。そんな風に顔に書いてあるよ」


周子「そう、ですかね」


父親役「こう見えて人を見る目はある方だと自覚しててね」


父親役「そうでなくても、特に君のような素直な子は表情に出ちゃうんだよ」


周子「…………」


父親役「何も悩むことは無い。自分の気持ちを素直に伝えるだけでいいんだ」


父親役「今は手紙だけじゃなく、意志を伝える方法はいくらでもある。顔を見て話しづらいなら電話でもいい」


父親役「まずは自分の意志を伝えることが大事だと僕は思うよ」


周子「…………ありがとうございます」



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