過去ログ - 新田美波「君の隣に居たいだけ」
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54:名無しNIPPER[saga]
2016/07/30(土) 15:50:04.52 ID:yKoKZquYo

新田さんはぽかんと口を開けたまま微動だにしない。
ムリも無いか。事務所でも前例の無い売り出し方だし。
だからこそ誰も居ない会議室でこっそり話し合ってる訳で。

 「大学を出る頃がちょうど良いかな? それまでに必要な」

 「…………Pさん」

 「ん」

ようやく新田さんが呟いた。

 「それは……それは、Pさんの手を……離れてという、事、ですか……?」

 「そうなるね。もちろん最初の頃はサポートを惜しまないけど」

 「……」

 「不安なのは痛いほど分かるよ。だからそ」


喉が震えて口が止まる。
突然の光景に脳が反応し切れていない。



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