60:名無しNIPPER[saga]
2016/07/30(土) 16:07:05.36 ID:yKoKZquYo
目の前で揺れる髪と、背中に回された腕。
顔を押し付けられた肩から直接声が染みてくるみたいだった。
「み、みなみ……」
「……もっと、気持ちを籠めてください」
「…………美波」
「……」
「ちょ、美波、ちゃんと呼んだんだからはなっへぇあ」
新田さ……美波がますます強く抱き締めてくる。
胸に表現不能の柔らかさが押し付けられて、俺のそれがそれはもうえらい事になってる。
うん、まぁ分かる。無理だよなこりゃ。すげぇ分かるよ。
「あ、あ、え、みな」
「……約束、してくれなきゃ……絶対に離しません、から」
頭が回らない。
何が起きてるのか理解出来ない。
耳から入って来る音が脳まで届いて来ない。
「美波、あの、分かった、分かったからはなして」
「……ず、ずっと……美波のそばに……居てくださいっ……!」
「分かった、わかったからはやく」
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