過去ログ - 京太郎「男子が混ざったっていいじゃないか」エピローグ
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46: ◆2nrFb/cgFg[saga]
2016/07/30(土) 19:26:23.55 ID:41ugXGpjo

「俺のですか? 失礼ですけど、俺は赤土さんのことも知らなかったくらいで何もしてないような」

「ははは、まあ私が勝手に君を見て勇気をもらったってだけだからね。

 女子と比べたら明確な差があると言われる男子学生がインハイチャンプだよ?

 それを見せられたらやっぱ、諦めきれないって。

 今年のプロ試験は受験者数かなり増えるんじゃないかなー」


 なにやら俺のおかげだという。

 確かに言われてみれば、俺のインハイ団体個人両優勝というのは男子として快挙だ。

 純粋なフィジカル以外では30歳辺りから頭角を現し始める現代男性である。

 にもかかわらず弱冠15歳で頭脳と運が問われる麻雀で実績を出した。

 道半ばで夢を諦めた人々からすればこれ以上ない火付け役になっただろう。

 快挙だという自覚はあるが、そこまで具体的な効果を考えてもいなかった俺としては

 ありきたりな激励を投げるくらいしかできないが……。


「はあ、まあその、頑張ってください」

「ありがと。さて! そんじゃ大人として青少年の引率やりますか。

 あんたらの中じゃ大人は久保さんだけってことで大変そうだしね」

「ええ……。池田ァ! お前も福路たちから目ェ離すんじゃねーぞ!」

「ひぃっ!? 分かってるし! だから怒鳴らないでほしいっていうか」

「グダグダ言ってんじゃねェ! さっさと出発だッ!」


 実は同行してくれている風越のコーチさんによる理由のない叱責が池田さんを襲う。

 その様に俺達は思わず笑いながら、夏の終わりを吹き飛ばすように東京を巡る――――。



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