過去ログ - 京太郎「男子が混ざったっていいじゃないか」エピローグ
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◆2nrFb/cgFg
[saga]
2016/07/30(土) 19:38:54.99 ID:41ugXGpjo
暗く寒い場所から一気に浮上する意識。体に感じる重みと暖かさに絆され、目を開く。
すると目の前には男性の顔。整った造作ながら、どこか安心感を覚えさせる抜けた雰囲気。
金色の短髪はそんな雰囲気を跳ねのけ引き締めるよう。
寝ぼけた頭が少しずつ動き始めてきた。とりあえず彼の背に回したままの腕が痺れているのが分かる。
起こさないように腕を外し、解す。体を動かしたことでお腹の中が少し引っ張られるようにひりついた。
最後はあのまま寝てしまったのだと思い至る。
私と彼の首と腰を固定するように巻かれた二本のマフラー。
彼が外に出そうとするから最初は足で押さえたのだが、普段の運動不足が祟ったのかすぐに限界がきたのだ。
だから上になるフリをして腰を玄ちゃんのくれたマフラーでぐるぐる巻きにした。
そうしてから互いの首をもう一本のマフラーで巻いて、離れられないようにした。
思い出すと心と全身がじんわりと暖かさを増す。
彼と密着しているからお腹を撫でることはできないけれど、それでも確かに感じる熱。
私を、違う、私の寒さを灼き尽そうと言わんばかりの力。私はすっかりその熱に依存し、想いが溢れてくる。
彼の寝顔を見つめていると、不意に涙がこぼれた。
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