過去ログ - 京太郎「男子が混ざったっていいじゃないか」エピローグ
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◆2nrFb/cgFg
[saga]
2016/08/01(月) 20:16:48.75 ID:QVTeRlEHo
天井には煌めくシャンデリアがいくつも見える、縦長の食堂部屋。
漫画でもそうそうお目にかかれないザ・貴族といった風情。
当然饗される料理は……美味しくないわけではないのだが……。
「まったく……。我が娘ながらこう鈍いのは先が不安になる。
萩原をつけているとはいえ、これではいつ毒を盛られても不思議はないな」
そうなのだ、運ばれてくる料理は皆一様に冷めていた。
何も俺に冷や飯を食わせようなどということではない、むしろ最大限の饗応だと思われる。
現代の技術ならば毒見後に味を損なわず加熱しなおすことも可能ではある。
だがそれをあえて冷めたまま出す。つまり、この皿は毒見済みである、というメッセージなのだ。
「何から何まで、ありがとうございます」
「ふむ、須賀君は分かっているようだな。オカルトは確かに恐ろしいが、何より恐ろしいのは……な」
「あなた。そんなツマラナイお話をせっかくの席でするものではありませんわよ。
そんなことよりもわたくしは透華と須賀君の馴れ初めが聞きたいですわ」
「お母様!」
残念ながら俺に鈍感スキルはないらしく……。
龍門渕家が全力で俺を囲い込みに来ているのを察してしまった。
ちらりと視線を飛ばしたハギヨシさんにはそれはもう背筋が寒くなる笑みを向けられ。
コースの締めの皿がお赤飯だったのはまあ、そういうことだ。
その後のコーヒーは味がしなかったが、仕方のないことのはずだ。
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