過去ログ - 京太郎「男子が混ざったっていいじゃないか」エピローグ
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88: ◆2nrFb/cgFg[saga]
2016/08/01(月) 20:22:35.20 ID:QVTeRlEHo

「……透華さん。嫌なら嫌だと言ってください」

「ふふっ。京太郎さんはお優しいですわね。でも心配はいりませんわ。

 むしろあなたのほうが良いのかとお聞きしなければなりませんわね……」

「それは」


 何とも答えづらい。一人の男としてはここまでの据え膳を用意されては喰わねば失礼すぎる。

 だが、桃子たちを思えばここで龍門渕に囲われてしまうのを良しとするわけには……。


「ええ。何を懸念しておられるか私にも分かりますわ。ですが、それも含めて心配ご無用。

 お父様とお母様は私と京太郎さんを結婚させたいようですけれど……。

 そんな御膳立て、この龍門渕透華には余計なお世話ですわ!

 私、愛する殿方の寵愛は自分の力で勝ち取ると決めていますの」

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    _廴_込 ヽ、   | |´   ヘ \  __  _チ'´ _. ヽマ    ヽ
    {      ヽ  `  .ト.!     ヘ      / ∨「〈.', マ¨ :.  マ     ハ ト、
    λ         マ  } .ハ ヽ    ヽ  /_  .| | マ、 ー-、  ヽ  / .l ! ::._
   / ハ.       /ヤ /ハ| ) /ミ≧≦チ_,マ  ヽ` く ̄¨¨¨.    \,.へj ̄`ヽ
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 / /  ヤ   /   /   / レ// / 厂|、ヾ、\、/    />  _`ー  /   `マヘ
  /     マ  .i   /  /  / /  / /  | ヽヘヽ \  ,イ /   // ̄`ヽ{     マ ヽ
      ヽ 八  .{       | .|  ./ /|   | iマヘ. > >/ | λ.  |.{三三/       .〉`

 狩人のような笑みを浮かべる透華さん。

 自信に満ちた笑顔はその魅力を最大限に引き出している。

 この笑顔をもっと早く見ていたら、もしかしなくとも惚れていただろう。


「まあ甲斐性というものもありますから、私を選んでくださっても愛人を何人囲おうが構いませんけれど。

 お父様たちも最低限、男の子を一人龍門渕として育てられるなら説得もできますもの」


 付け加えるように囁かれたその言葉は、とても冗談とは思えなかった。



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