30: ◆/M/./pqGYyzY[saga]
2016/08/03(水) 17:12:19.13 ID:a2seU7mk0
店主「お嬢さんは優しいのう、とてもとても。ここの時計は受け継いでくれる息子や孫が居る。時計は決して止まらず見守ってくれるじゃろう、わしの代わりにの。そしてそのお爺さんもそんな息子や孫を得たからお別れしても辛くなかった、とわしはそう思うの。それにお別れしてしまっても息子や孫はわしを覚えていてくれるじゃろう。それ以上の幸せがあるだろうかのう?」
文香の目には気付かぬうちに雫が溜まっていた
たった20年の人生では理解しきれない解答に感情が昂っての涙だった
決して本からだけでは得られない生の声、年の功...知ったつもりにしかなっていなかったのかと後悔のような清々しい様な突かれるような言葉
文香は俯き涙を止めようとした
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