過去ログ - 光の勇者と光の巫女
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7:名無しNIPPER[saga]
2016/07/31(日) 00:11:36.61 ID:5vJ3B+Ro0

何故身分が大きく異なる俺とエルが一緒に遊んでいられるのか、と言えば一重に領主のスウィフト様とその妻であるサティ様がいい人過ぎるからであろう
ウェーバー家は両親と息子、それに娘の4人家族だ
みんながみんな勤勉で頭がよくまわり、人望も厚い
それは領主であるスウィフト様は当然のことながら、妻のサティ様や長男のボルタ様も例外ではない

だがエル、こいつだけは違う
はっきり言って馬鹿だ
んでお転婆娘だ
だが妙なところで頭の回るやつでもある
ボルタ様がいる以上、跡取りという点ではまず心配ないだろう
ボルタ様はとてもしっかり者で、この人に任せておけば心配ないと思えるほどだ
今も勉強のために他の領地や帝都などを飛び回っているらしい

だが、だからこそだろうか
スウィフト様とサティ様はエルを甘やかし過ぎた
俺とエルが5歳の時に始めて会って以来、勉強が疎かになっても咎めず、俺と遊ぶことを許可している
俺の両親なんかは初め領主様の娘様と遊ぶなんて恐れ多い、とまぁ普通の反応を示していた
だがスウィフト様は

「どうかエルと一緒にいてやってほしい、この村で同年代の子はレナード君だけだ。エルは家にいるといつも寂しそうにしている。私も妻も、ボルタも忙しい身だから構ってあげられない。親として不甲斐ないが、どうかエルと仲良くしてあげてほしい。レナード君といる時のエルはとても楽しそうだ。だから、どうかお願いいたします」

と、俺の両親に頭を下げる始末だ
領主様にそこまで言われて断れるはずもなく、現在に至る



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