過去ログ - 佐久間まゆ 「紅いリボンに導かれ」
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1: ◆heXmER2JA6[saga]
2016/07/31(日) 02:53:32.09 ID:o9OChSfD0
モバマスSSですよ!モバマスSS!
ほぼ地の文な短編です
SSWiki : ss.vip2ch.com
2: ◆heXmER2JA6[saga]
2016/07/31(日) 02:55:11.72 ID:o9OChSfD0
「お疲れ様です」
カメラマンさんにそう言ってまゆはスタジオの外に出ます。
3月も終わりに近いのに空は灰色に曇っていて気温も低い日が続いています。
3: ◆heXmER2JA6[saga]
2016/07/31(日) 02:56:08.73 ID:o9OChSfD0
まゆの心もこの空のように曇って灰色のでしょうか。
4: ◆heXmER2JA6[saga]
2016/07/31(日) 02:57:15.53 ID:o9OChSfD0
近況に不満があるわけではないんです。
両親とも仲良くやれていますし、友人も少なくありません。
特に仲の良い友達に勧められて始めた読者モデルも、ロリータファッションをする人の多くが知っているくらいには有名になりました。
5: ◆heXmER2JA6[saga]
2016/07/31(日) 02:57:56.11 ID:o9OChSfD0
それでも何もまゆの心を動かしません。
どんなに褒められても、人気が出てもそれはまゆに力をくれません。
まゆはたくさんの人に囲まれながら、世界でただ一人ぼっちです。
6: ◆heXmER2JA6[saga]
2016/07/31(日) 03:00:41.06 ID:o9OChSfD0
その日は読モのお仕事がお昼で終わりだったので、少し遠くの大きなショッピングセンターへ向かっていました。
次の撮影に使うリボンを買うためです。
リボン……、何色が合うだろう。
7: ◆heXmER2JA6[saga]
2016/07/31(日) 03:02:24.99 ID:o9OChSfD0
まゆは小さいときあの水族館がとっても好きでした。
なぜそんなに好きだったのか今となっては思い出せませんけど……。
きっと、自由に泳ぐ人気者のお魚たちにあこがれていたのでしょう。
8: ◆heXmER2JA6[saga]
2016/07/31(日) 03:04:05.51 ID:o9OChSfD0
読モのお仕事がまゆに何も与えてくれないのは分かっていますが、それでもお仕事には真剣に取り組みます。
次の服にはどのリボンが合うか。
色は?
9: ◆heXmER2JA6[saga]
2016/07/31(日) 03:05:29.82 ID:o9OChSfD0
不思議なことに、まゆの心は久しぶりにわくわくしていました。
原因は全く分かりません。
予感……、世の中にはそういうものもあるのかもしれないですね。
10: ◆heXmER2JA6[saga]
2016/07/31(日) 03:07:03.53 ID:o9OChSfD0
久々に来た水族館は以前と変わったところは無いようで記憶のままの姿でした。
目当てのステージにはまだ時間はあったので、館内を見て回ることにしました。
サメ、熱帯魚、クラゲ。
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