過去ログ - 橘ありす「大人になりたかったんです」姫川友紀「誕生日、おめでとう」
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1: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/07/31(日) 20:07:31.72 ID:MO03XZTP0
注:年齢操作

橘ありす(20)
姫川友紀(27)



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2: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/07/31(日) 20:08:01.68 ID:MO03XZTP0
『おぉ、友紀か?』

「あ、巴ちゃん。写真送ってくれてありがとー。良い誕生日パーティーになったみたいだね」

7月31日は、ありすちゃんの誕生日
以下略



3: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/07/31(日) 20:08:44.51 ID:MO03XZTP0
『……友紀も来りゃぁ良かったのにのぉ』

「いやー、30近いあたしが混ざるのは野暮ってもんでしょ。昔の子供たちの集まりでワイワイやるのが楽しいんだろうし」

『ほうか?友紀なら未だにありすより歳下と言っても通用しそうじゃが』
以下略



4: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/07/31(日) 20:09:11.63 ID:MO03XZTP0
ありすちゃんは、今日で20歳になった

出会った頃は、あたしより20センチも小さかった背が、8年近く経った今では逆に10センチほど差をつけられてしまった。頭を撫でるのに少々の苦労が必要になるとは、時の流れとは恐ろしいものだ


5: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/07/31(日) 20:09:57.49 ID:MO03XZTP0
「料理の写真……美味しそうだけど、苺料理がいっぱいあるね。巴ちゃんが手伝ったりしたの?」

『大体うちとありすで作ったかの。もちろん苺パスタはありす作じゃ』

橘ありすの苺パスタ……といえば、長きにわたる衝撃創作料理の系譜を持つ恐るべきレシピだが、今日はどうだったのだろうか


6: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/07/31(日) 20:10:47.42 ID:MO03XZTP0
『今回のは準備を重ねた自信作らしくてな、皆、舌を巻いて美味しいと言うとったわ』

「へえー、やっぱり下ごしらえとかでも何か秘訣があるの?」

『うむ、詳しくはありすに聞くといいんじゃが、苺の熟成と、パスタ選びが……』
以下略



7: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/07/31(日) 20:13:03.23 ID:MO03XZTP0
『……で、本場の苺パスタはじゃな……』

「あー、苺パスタについては今度またゆっくり聞きたいかな」

『む……ノリが悪いのう』
以下略



8: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/07/31(日) 20:14:02.60 ID:MO03XZTP0
「あ、そういえば……ありすちゃん、お酒は飲んだの?」

講義がひと段落したところで、あたしは気になっていたことを聞いてみた

『酒か?……今日の誕生日パーティーでは飲まなかったはずじゃ』
以下略



9: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/07/31(日) 20:14:48.49 ID:MO03XZTP0
『さては、友紀……プレゼントに酒を用意したんか?』

「うっ、鋭いね巴ちゃん」

『うちがハタチになった時のプレゼントも日本酒じゃったからのぉ。にしてもワンパターンじゃな』
以下略



10: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/07/31(日) 20:15:51.29 ID:MO03XZTP0
『で、どんな酒じゃ?まさか缶ビール……』

「ナイナイ、どれだけあたしにデリカシーが無いと思ってるの」

『じゃあ、何じゃ?』
以下略



11: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/07/31(日) 20:16:28.77 ID:MO03XZTP0


巴ちゃんとの通話を終えて、ふと先ほどの会話の中で気になる部分が思い浮かんだ

《未成年者も多いし……ありすもここでは飲まない、と言うとった》
以下略



12: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/07/31(日) 20:18:01.00 ID:MO03XZTP0
ぼんやりと、ありすちゃんがお酒を飲んでいるシーンを思い浮かべていたら、メッセージアプリに着信があった

「?……巴ちゃん、何か言い忘れたことでもあったのかな……なになに……」

【今、友紀さんの部屋に向かっています】
以下略



13: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/07/31(日) 20:18:27.24 ID:MO03XZTP0


時計の針が11時を回ったところで、再び着信があった

【今、友紀さんの部屋の前にいます】
以下略



14: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/07/31(日) 20:19:15.90 ID:MO03XZTP0
350mlの缶ビールが2つ入ったビニール袋。それだけを持った女性が、扉を開けた先に立っていた

最後に直接会ってからそれほど期間が空いたわけではない。けれども、そこにいるありすちゃんは、ただ20歳の誕生日を迎えただけで、どうしようもなく大人になってしまったように思えて、距離感を感じた

「こんばんは、友紀さん」
以下略



15: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/07/31(日) 20:20:04.58 ID:MO03XZTP0
「相変わらず散らかった部屋ですね」

「それは言わないお約束……って、片付けの暇を与えなかったのはありすちゃんでしょ」

ありすちゃんは適当にゴミを掻き分けて、座布団の上に座った。掃き溜めの中の鶴というのが相応しいかもしれない。自分の部屋に対して随分な形容だけれど
以下略



16:名無しNIPPER[sage]
2016/07/31(日) 20:21:51.90 ID:B/iWHNoXO
荒らしその1「ターキーは鶏肉の丸焼きじゃなくて七面鳥の肉なんだが・・・・」 
↓ 
信者(荒らしその2)「じゃあターキーは鳥じゃ無いのか? 
ターキーは鳥なんだから鶏肉でいいんだよ 
いちいちターキー肉って言うのか? 
以下略



17: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/07/31(日) 20:27:00.62 ID:MO03XZTP0
「友紀さん」

「うん……」

ゆっくりと、口が開かれるのを待った
以下略



18: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/07/31(日) 20:27:31.84 ID:MO03XZTP0
「ビールを二缶買ってきました。おひとつどうぞ」

カサカサとビニール袋を漁って、ビール缶が取り出された

「あ、ありがと」
以下略



19: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/07/31(日) 20:28:07.02 ID:MO03XZTP0


あたしが親しんだ喉越しを感じている中、ありすちゃんは初めての体験に苦戦していた

「悩んでるね、ありすちゃん」
以下略



20: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/07/31(日) 20:28:46.29 ID:MO03XZTP0
「まずは……舐めるように飲むといいよ」

「舐めるように」

「そう、チビチビとね」
以下略



21: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/07/31(日) 20:32:59.52 ID:MO03XZTP0
それなら……ワンステップ進んでみようか

「ツマミなら出せるけど、いる?」

「お茶菓子がない部屋なのに、おつまみはあるんですね」
以下略



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