過去ログ - 橘ありす「大人になりたかったんです」姫川友紀「誕生日、おめでとう」
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23: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/07/31(日) 20:34:06.40 ID:MO03XZTP0


最近の仕事のこと、アイドル仲間のこと、大学のこと。当たり障りのない会話が続いた

聞きたいことはあったけれど、この可愛い妹と初めて飲み交わせることが楽しくて、なんとなく触れずにいた
以下略



24: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/07/31(日) 20:34:58.50 ID:MO03XZTP0
時計の針は12時を示していた

ありすちゃんの缶が空となり、机の上でカランという乾いた音が鳴った

「友紀さん」「ありすちゃん」
以下略



25: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/07/31(日) 20:36:56.34 ID:MO03XZTP0
「……初めてがあたしで、良かったの?」

「?」

あたしは、酔っていた。これくらいの量では普段は酔わないはずだけれど……
以下略



26: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/07/31(日) 20:37:59.17 ID:MO03XZTP0
「私は……大人に、なりたかったんです」

「……うん」

「幼い頃、私には憧れの人達がいました。彼女達に追いつきたくて、必死に努力をしました」
以下略



27: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/07/31(日) 20:40:26.29 ID:MO03XZTP0
「でも、成長するにつれて、憧れた人達に自分が近づいていくにつれて、少しだけ、寂しさを感じたんです」

「寂しさ……?」

「彼女達に、自分が認められるほど。自分が成長するほどに、関係が変わってしまっていって。それは確実な進歩のはずなのに……」
以下略



28: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/07/31(日) 20:44:42.87 ID:MO03XZTP0
「大人になるということ……昔はまだ実感していなかったけれど、ようやく今、その大変さがわかる気がします」

「……そっか」

「……色々と、変わってしまいました」
以下略



29: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/07/31(日) 20:45:29.03 ID:MO03XZTP0
「友紀さんは、大人なのに。私と同じ目線で付き合ってくれました。まるで友人のように、錯覚させてくれました」

まったく……

「あなたは憧れではないけれど、また別の形の……私の一つの手本」
以下略



30: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/07/31(日) 20:47:38.13 ID:MO03XZTP0
あぁ、子供の成長って、こんなに早いんだね

「今日は、友紀さんと一緒にお酒を飲めて……よかった」

「あたしも、美味しいビールを飲めて、よかったよ」
以下略



31: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/07/31(日) 20:50:07.34 ID:MO03XZTP0
「私、これからも……目標に向かって、努力を続けます。彼女達に追いついて……そこから、追い越せるように!」



32: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/07/31(日) 20:50:37.99 ID:MO03XZTP0




「ところでこのワインは、どんなおつまみが合うんですか?」
以下略



33: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/07/31(日) 20:51:19.36 ID:MO03XZTP0
また、子供になりたくなったら、うちにおいでよ

もう、言う必要もない

それほどまでにこの子は強くなった
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