過去ログ - モバP「続・雪美食堂」 -SS速報VIP

過去ログ - モバP「続・雪美食堂」

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1:名無しNIPPER[saga]
2016/08/01(月) 00:57:01.47 ID:2MvpXNJl0
デレマスSSです。

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2:名無しNIPPER[saga]
2016/08/01(月) 00:57:47.43 ID:2MvpXNJl0
梅雨がまだ去ってないのに太陽は夏の気分というのだろうか。

今日は蒸し暑くシャツが肌に張り付いて過ごしやすいとは言えない気候だ。

魚が水の中で窒息するようなもので、どうも食欲がなくなる。

3:名無しNIPPER[saga]
2016/08/01(月) 00:58:33.47 ID:2MvpXNJl0
何度も来ているこの食堂でも住宅街に入った途端どこに行けばいいのか分からなくなる。

この道を真っ直ぐ行けばいいのか、この角を左に行けばいいのか。

伝統的な下町は整頓されてない。

4:名無しNIPPER[saga]
2016/08/01(月) 01:00:40.88 ID:2MvpXNJl0
雪美ちゃんや千秋さんは蜃気楼のようにぼんやりしてはっきりしたイメージが掴めなくなる。

彼女達はなぜあんな食堂をしているのか。

こうして迷うと私の幻覚ではなかったのかと少しだけ想像で遊んでみることにした。

5:名無しNIPPER[saga]
2016/08/01(月) 01:02:10.63 ID:2MvpXNJl0
……なぜかペロは私になついて足元をグルグル回っている。

雪美ちゃんと同じ寡黙なペロはズボンに毛がつかない配慮をしているのだろうか。

体を擦り付けるようなことはしない。

6:名無しNIPPER[saga]
2016/08/01(月) 01:03:11.43 ID:2MvpXNJl0
黒猫に着いていくと見慣れた住宅街に入っていくことが出来た。

よくある家々の中で一つ。

その見慣れた懐かしい食堂があった。

7:名無しNIPPER[saga]
2016/08/01(月) 01:06:05.76 ID:2MvpXNJl0
雪美「まだ……開店前……」

「ああ、やっぱり……ペロがまだ外にいたからそうかと思ってた。時間を潰してくるよ」

8:名無しNIPPER[sage]
2016/08/01(月) 01:06:30.60 ID:6eJphmFSO
荒らしその１「ターキーは鶏肉の丸焼きじゃなくて七面鳥の肉なんだが・・・・」
↓
信者（荒らしその2）「じゃあターキーは鳥じゃ無いのか？
ターキーは鳥なんだから鶏肉でいいんだよ
いちいちターキー肉って言うのか？

9:名無しNIPPER[saga]
2016/08/01(月) 01:07:33.35 ID:2MvpXNJl0
今日は手前の方の四人席まで運んで貰った。

前にも言ったがこの店はそんなに広くないので二つの四人席の他にカウンターがあるばかりだ。

私が席に座るのを見届けると雪美ちゃんはさっと奥の方の厨房に向かった。

10:名無しNIPPER[saga]
2016/08/01(月) 01:09:34.87 ID:2MvpXNJl0
千秋「今日はずいぶん早いのね」

厨房から千秋さんが顔を出す。

11:名無しNIPPER[saga]
2016/08/01(月) 01:11:27.98 ID:2MvpXNJl0
そんな雑談をしていると奥からひょっこり給仕係りが顔を出した。

雪美「……もう……出来る……？」

12:名無しNIPPER[saga]
2016/08/01(月) 01:15:13.28 ID:2MvpXNJl0
せっかくだし日替り定食にしよう。

ここに来てなにを食べようか全く考えていなかった。

この店はなんでも美味しいのだ。

13:名無しNIPPER[saga]
2016/08/01(月) 01:22:29.75 ID:2MvpXNJl0
だからといって雪美ちゃんのお手伝いは必要ないと野暮なことは言わないように。

雪美ちゃんが人馴れするために必要なことだ。

そして料理が出来ない雪美ちゃんの出来ることの一つである。

14:名無しNIPPER[saga]
2016/08/01(月) 01:23:54.45 ID:2MvpXNJl0
雪美「……美味しい……から……」

「そうだね。このお店の料理は美味しい」

雪美「…………」

15:名無しNIPPER[saga]
2016/08/01(月) 01:24:30.92 ID:2MvpXNJl0
店の中は冷房が効いていて、外の蒸し暑さは全くない。

どうやら木造家屋の中の特有の涼しさもあるような気もした。

風鈴が鳴るようになるのはもう少し先になるのだろう。

16:名無しNIPPER[saga]
2016/08/01(月) 01:25:10.42 ID:2MvpXNJl0
雪美「…………」

雪美ちゃんが無言でお盆を運んでくる。

17:名無しNIPPER[saga]
2016/08/01(月) 01:26:07.02 ID:2MvpXNJl0
どうやら一工夫あるアジフライから食べたいところだが、まずは味噌汁から。

今日は合わせ味噌で具は豆腐のようだ。

匂いから察するにカツオの出汁だろう。

18:名無しNIPPER[saga]
2016/08/01(月) 01:27:13.69 ID:2MvpXNJl0
さて、次はアジフライを食べよう。

恐らくあれが挟まれている。

ソースもあるが今はあえて使わない。

19:名無しNIPPER[saga]
2016/08/01(月) 01:28:00.11 ID:2MvpXNJl0
雪美「…………」

「…………」

20:名無しNIPPER[saga]
2016/08/01(月) 01:30:37.45 ID:2MvpXNJl0
千秋「……そのご飯。雪美がよそったのよ」

千秋さんの一声でようやく理解した。

21:名無しNIPPER[saga]
2016/08/01(月) 01:32:27.59 ID:2MvpXNJl0
気がついたら食べ終わっていたので、その他の描写は割愛しよう。

一つ付け加えると大根の漬け物も油を中和させるのに一役かっていた。

一息ついて会計をするために立ち上がる。

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