過去ログ - 魔王「俺の体臭がやばい」
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59: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2016/08/07(日) 17:30:19.26 ID:oVY1bby+0
ブオッ

北のドラゴン「人間風情が、舐めた真似を」


以下略



60: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2016/08/07(日) 17:31:04.76 ID:oVY1bby+0
側近「この1年あまり、お側にいられず…申し訳ありません、魔王様」

魔王「それより、どうしてここに……」

側近「はい。我々、魔王様の体臭が届かぬ位置にて、ずっと魔王様を見守り続けておりました」
以下略



61: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2016/08/07(日) 17:32:07.32 ID:oVY1bby+0
側近「よくも魔王様をおおぉぉ!! その身をもって償うが良い!!」

勇者「くっ、せめて魔王だけでも……」ダッ

魔王「!」
以下略



62: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2016/08/07(日) 17:32:36.83 ID:oVY1bby+0
補足

ショルダープレスとは:ダンベルなど重いものを持ち上げて、肩を鍛えるトレーニング

牛殺しとは:相手を持ち上げて、片膝に当てるように落とす技
以下略



63: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2016/08/07(日) 17:33:16.25 ID:oVY1bby+0
勇者「」ピクピク

北のドラゴン「やりましたな、魔王様」

西の悪魔「ちぇー。ピンチだったくせに、結局いいとこ持っていくんだから」
以下略



64: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2016/08/07(日) 17:34:17.48 ID:oVY1bby+0
少女「さっき、ご先祖様の声が聞こえたんです! それで私の力を解放し、師匠にかけた体臭の呪いを解いて……」

西の悪魔「あの体臭は呪いだったのかよ。だよなァ、じゃねぇとあんな、ひっでぇ匂い……」

東の妖姫「シッ!!」
以下略



65: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2016/08/07(日) 17:34:57.56 ID:oVY1bby+0
少女「私は牢獄で生まれ、牢獄で育ちました……」

魔王「何だと……」

少女「私の両親も、またその両親も…同じく、牢獄で生まれ育ちました。その理由は、ご先祖様が罪を犯したからだと聞かされてきましたが……」
以下略



66: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2016/08/07(日) 17:35:43.47 ID:oVY1bby+0
魔王「お前、牢獄からどうやって脱したのだ?」

少女「同じく投獄されていた方々が、抜け穴を掘っていたんです。そして囚人の中で1番歳の若い私が逃げろ、と……」

魔王「ふむ…それで追われて、俺の城にやってきたというわけだな?」
以下略



67: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2016/08/07(日) 17:36:12.85 ID:oVY1bby+0
魔王「もしかしたら俺とお前が会ったのは、大賢者の導きかもしれんな。奴は俺に、子孫を救って欲しかったのかもしれん」

少女「そうなのでしょうか……。だとしたら魔王様には多大な迷惑を……!!」

魔王「俺がお前を迷惑だと言ったか?」
以下略



68: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2016/08/07(日) 17:36:55.72 ID:oVY1bby+0
側近「ま、ま、魔王様、穏やかって……」

魔王「側近、四天王。約1年もの間、気苦労をかけたな」

側近「それは、また魔王様と暴れる日を望んで……」
以下略



69: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2016/08/07(日) 17:38:10.16 ID:oVY1bby+0
魔王「大賢者は、この俺を封じた有能なる者。その者に敬意も払えぬ人間の権力者などに、世界を牛耳る権利などない」

魔王「それに不肖の弟子が迫害される世の中というのも、俺は気に食わん」

少女「師匠……」
以下略



70: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2016/08/07(日) 17:38:53.70 ID:oVY1bby+0
少女「さっき、大賢者の力に目覚めてから……体に力がみなぎってくるんです」

魔王(…確かに、今まで感じなかった魔力の波動を感じる)

少女「師匠、魔法の使い方を教えて下さい! そして私、師匠と共に戦いたいです!」
以下略



71: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2016/08/07(日) 17:40:13.69 ID:oVY1bby+0
魔王「ではまず手始めに、勇者のいた国から制圧するか。さぁ、行くぞ!」

東の妖姫「いっ、今からですか!?」

魔王「当たり前だ。俺自ら、奴らに勇者の敗北を報せてやろう!!」
以下略



72: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2016/08/07(日) 17:40:45.61 ID:oVY1bby+0
側近「聞こえますか、魔王様。各地に散り散りになっていた魔物達が、魔王様の臭気が消えたことを感知し、集まってきています」

魔王「懐かしい感覚だ。今日が俺の、魔王としての復活記念日だな」

少女「魔王としての……」
以下略



73: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2016/08/07(日) 17:41:25.59 ID:oVY1bby+0
ご読了ありがとうございました。
決して打ち切りではなく、魔王の体臭が消えたので、ここでキリがいいかなと思いました。


74:名無しNIPPER
2016/08/07(日) 18:13:16.25 ID:jZSrQuaMO

笑いながら読んでたわ


75:名無しNIPPER[sage]
2016/08/07(日) 18:21:52.43 ID:0VT9FFjXO
乙です。
この後は蛇足か……。


76:名無しNIPPER[sage]
2016/08/07(日) 18:24:47.99 ID:9CX2Ha6Wo
乙乙、面白かった


77:名無しNIPPER[sage]
2016/08/07(日) 20:23:47.03 ID:QsVfzy5g0
いい切り方
乙!


78:名無しNIPPER[sage]
2016/08/08(月) 01:22:48.90 ID:1PKNK8Gyo
良かった。またなんか思いついたら書いてくれ


79:名無しNIPPER[sage]
2016/08/08(月) 08:06:46.33 ID:k90/joADo
臭いも消えてスッキリ爽快だった!
乙乙


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