過去ログ - 【グリモア】風子「新しい転校生・・・6歳?」【私立グリモワール魔法学園】
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528: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2016/09/01(木) 01:58:29.28 ID:1lpeGUqe0
〜恐怖〜

鳴子「彼は、6歳という幼さでこの学園に転校してきた。いや、転入といった方が正しいのかもしれないね。なんせ学校に行ったことないから」

夏海「小学校入学前でしたっけ」

鳴子「年齢から考えるに、そうだろうね。続けよう。彼は、親元を離れて、一人魔法学園まで連れてこられるわけだ」

鳴子「自分より年上ばかりの、魔法学園に、子供がたった一人で来るわけだ。君ならどう思う?」

夏海「えっと、ちょっと、怖い、かも」

鳴子「そう、怖いんだ。そして彼は転校してそうそうにクエストにも向かっている。そこで、魔法使いの力というものを見たわけだ」

鳴子「親の庇護のもと平和に暮らしてきた少年が、目の前で自分より何倍も大きな魔物と、それを倒す魔法使いを目にするわけだ」

鳴子「当然、怖いに決まってるさ。魔物も、魔法使いもね」

夏海「・・・あれ?でも、確か転校生って、すぐに智花と仲良くなってて・・・」

鳴子「そうだね。すぐに南君と仲良くなった。そして、守ってもらっていたんだ。クエスト中は、ね」

鳴子「そうしたら、こう考えないかい?『仲良くなれば、守ってもらえる』」

夏海「でも、子供ですよ?」

鳴子「意識してなくても、無意識には考えるんじゃないかな。証拠に、彼は頻繁に泣いている」

夏海「え?どういうことですか?」

鳴子「彼が学園で初めて泣いたのは転校初日の楠木君の前で転んだ時だ。そのときは痛みが原因で泣いたんだろうが、すぐに楠木君が手当てをしてくれた」

鳴子「そしたら、こう考えるわけだ。『自分が泣けば、誰かが助けてくれる』」

夏海「???」

鳴子「続けるよ。彼の記録を追っていくと、意外なことに訓練中なんかには泣いていないんだ」

夏海「あ、なんかエレンの無茶な特訓を受け入れて泣かずにやり切ったって・・・」

鳴子「ああ。次に泣いたのは、風槍君と対峙したときだ。難解な言葉を使う彼女は、はっきりいって不気味だったんだろうね」

夏海「まあ、子供からしたら怖い、か」


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