1: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/08/06(土) 02:26:04.70 ID:EoXeq8ZQ0
・・・3日に間に合いませんでした。
orz
でもせっかくなので投げていきます。
過去作
【ラブライブ】ほのかな憂鬱
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【ラブライブ】A-RISEという偶像
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2: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/08/06(土) 02:27:05.36 ID:EoXeq8ZQ0
まだ午前10時だと言うのに、ジリジリと焼けるような暑さは、お店の前に撒いた水をあっという間に乾かしてしまう。
「おはよう、雪穂ちゃん。今日もあっつぃなー!」
散歩中の近所のおじいちゃんに挨拶をされて、私もいつも通りに言葉を返す。
3: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/08/06(土) 02:27:55.66 ID:EoXeq8ZQ0
「あ、おはようございます。これから、まだ暑くなるんだから嫌になっちゃいますよー。」
「そうそう。家の中にいても暑ぃから、思い切って外出たが、余計に暑ぃわ。あっははは!」
「それなら、ちょっと休憩して、冷たいお菓子なんてどうです?ツルンといけますよ!」
4: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/08/06(土) 02:28:36.27 ID:EoXeq8ZQ0
おじいちゃんを店の小上がりに通して、麦茶をお出しする。
あとはお母さんが相手をするから、私はまた店の前に出てきた。
どうしよっか、もう一回水を撒こうかな…。
5: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/08/06(土) 02:29:22.79 ID:EoXeq8ZQ0
「店のお手伝いですか?精が出ますね。」
声の主は、今年春の卒業式以来、久しぶりに顔を合わせた海未さん。
「あ、海未さん!お久しぶりです。今日はこれから大学ですか?」
6: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/08/06(土) 02:30:03.10 ID:EoXeq8ZQ0
音ノ木坂を卒業して、お姉ちゃん達は初めて別々の生活を送ることになった。
海未さんは、都内の某有名大学。
ことりさんは、海外のデザイン学校。
7: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/08/06(土) 02:30:41.35 ID:EoXeq8ZQ0
「いいえ。今日は母に頼まれて、お茶菓子を買いに来ました。」
「あ、そうだったんですか!それじゃあ、どうぞー。」
海未さんを店内へと案内する。
8:名無しNIPPER[sage]
2016/08/06(土) 02:31:27.89 ID:HT+WNcXt0
ほのゆき期待
9: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/08/06(土) 02:31:32.25 ID:EoXeq8ZQ0
「そうですね、この水まんじゅうを20個ください。」
「はい。少々お待ちください。」
紙袋に水ようかんを詰めると、会計をする。
10: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/08/06(土) 02:32:10.51 ID:EoXeq8ZQ0
商品を渡すと、海未さんは一呼吸を置いてこちらを見る。
「今日は穂乃果の誕生日、ですよね。」
「そうですね。」
11: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/08/06(土) 02:32:51.37 ID:EoXeq8ZQ0
「それでは、これを置いていきますが、穂乃果が帰ってきたら渡してあげてください。」
「すみません。折角持ってきてもらったのに。」
「良いんですよ。私が好きでやってる事ですから。」
12: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/08/06(土) 02:33:58.20 ID:EoXeq8ZQ0
「あの穂乃果の事です。心配するだけ損ですよ。」
表情を読まれたのか、海未さんはそう言い残して出て行った。
流石、生まれる前からの幼馴染は訓練されてるなぁと、しみじみ感心する。
13: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/08/06(土) 02:35:28.01 ID:EoXeq8ZQ0
そろそろお昼かな?
そんな事を思っていると、元気な声が店内に響いた。
「ゆーきほっ!遊びに来たよ〜!」
14: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/08/06(土) 02:36:05.35 ID:EoXeq8ZQ0
お姉ちゃんの先輩の絢瀬絵里さんと、その妹で私の親友の亜里沙だ。
「兄弟そろってなんて珍しいですね。今日はどうしました?」
おおよそ見当は付くけど、一応聞いてみる。
15: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/08/06(土) 02:36:58.09 ID:EoXeq8ZQ0
ん?
何か引っかかる。
そういえば、お姉ちゃんがいない事を知っているのは海未さんくらいだっけ。
16: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/08/06(土) 02:41:38.01 ID:EoXeq8ZQ0
「あー…、お姉ちゃんはお店の用事で出かけてて。」
「あら、そうなの?久しぶりだから、ちょっと顔でも見たかったんだけど、まだ帰ってこないのかしら?」
「そうですねー。ちょっと遠くに出てるので。」
17: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/08/06(土) 02:46:52.97 ID:EoXeq8ZQ0
本当は隠す事もないような気がするんだけど、つい隠してしまう。
「それは残念ね。じゃあ、雪穂ちゃん。これを穂乃果が帰ってきたら渡しておいてほしいの。」
「プレゼント、ですか?」
18: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/08/06(土) 02:48:14.04 ID:EoXeq8ZQ0
「そういえば、私達の他にも誰か来た?」
「あ、はい。朝に海未さんが。」
「そう、さすが海未ね。それじゃあ雪穂ちゃん、穂乃果にその内お茶しましょって伝えておいて。」
19: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/08/06(土) 02:49:34.39 ID:EoXeq8ZQ0
ウチの店の中には冷房機器がない。
窓を開け放ち、風通しは良くしていても、風そのものが暑い。
こう暑くちゃ、お客さんも来ないよ。
20: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/08/06(土) 02:50:33.33 ID:EoXeq8ZQ0
「おや〜?店員さんがそんなにダレてて良いのかな?」
「あ、いらっしゃいませ!」
今度は希さんとにこさんかぁ・・・。これはもう、μ'sコンプリート待ったなしだね。
21: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/08/06(土) 02:51:15.18 ID:EoXeq8ZQ0
「久しぶりね、雪穂ちゃん。穂乃果はいる?」
「あースミマセン。今お店の用事でちょっと出てまして…。」
「あらそう。まあ、用事なら仕方ないわね。」
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