3: ◆TDuorh6/aM[saga]
2016/08/06(土) 18:03:21.89 ID:BU27iTTVO
ピッ、ピッ、ピッ
無機質な電子音だけが反響する病室。
時折足音が遠くで足音や会話が聞こえてくる。
窓から差し込む夕陽はカーテンに遮られ、私に届く事は無い。
けれどそんな事なんてどうでも良くなるくらい、私は全てを投げ出していた。
自分の身体は他の人よりとても弱い事は、物心ついた頃から嫌と言うほど理解してきた。
そのせいで辛い事が多かったし、親にもたくさん迷惑を掛けてきた。
それでもいつか幸せな日々を送れると信じて生きてきたし、これからもそのつもりだった。
けれど、それもさっきまでの話。
私の命は、あと一年も持たない。
そう医者に、告げられてしまったから。
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