6:名無しNIPPER
2016/08/07(日) 12:29:45.50 ID:k0/bWBKq0
 「本当にどこからでも構わないんだ。何なら昨日の夕食のメニューからでも構わないよ」 
  
 何、そのアメリカンジョーク。 
 後、一々外人の言葉を和訳した様な話し方は何なの? 
 僕は彼の言葉をスルーして椅子の背もたれに体重を掛け少し腕組みをして今更ながらこの部屋を見回した。 
 小さな部屋。広さは四畳半位。 
 壁はクリーム色がかっていて特にカレンダーやポスターの類も見当たらない。 
 僕の正面に当たる場所に窓が一つあった。ブラインドカーテンが有る窓だ。 
 その隙間からオレンジ色の光が挿しこんでおり丁度目の前の男の顔を時折、曇らせていた。 
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