過去ログ - 諸星きらり「も、諸星…きらり、です…」モジモジ 双葉杏「双葉杏です」キリッ
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939: ◆ANd3OIQDx2[saga]
2017/03/05(日) 19:54:59.41 ID:OYU+qV2U0



-12/31 事務所近く並木通り-

智絵里(この日は私の仕事終わりが遅く、事務所近くでの待ち合わせになった)

智絵里(結局今日まで美波さんに何も動きはなかった…)

智絵里「結局、何もなかったですね…」

波輝「そうだね…」

智絵里「ごめんなさい、私が憶測で変な事を言ったから…」

波輝「そんな…謝らないで…この六日間で、姉ちゃんが元気にやってるって知れただけでも嬉しかったよ」

智絵里(そういって微笑んでくれる彼は、明日には広島に帰ってしまう…)

智絵里(それが堪らなく寂しくて、悲しくて…)

波輝「そろそろ解散しようか…送っていくよ」

智絵里「………」

智絵里(本当はこんな事しちゃいけない…でも、今日だけ…今日だけは…)

ギュッ…

波輝「えっ…?」

智絵里「あ、あの…手を繋ぐの…ダメでした…?」

智絵里(今日だけ…本当に今回だけ…最後に、手だけでも繋いで…)

波輝「!!」バッ!!

智絵里「えっ…」

智絵里(彼が私の手を振り解いた事に驚いた)

智絵里(でもそれよりも彼が睨んでいる先を見て、全身から血の気が引いた)

波輝「今走ってる男、カメラで俺たちを撮ってた!!」ダッ!!

智絵里(全速力で追いかける彼を追いつつ、私の頭はパニックになっていた…)

智絵里(手を繋いだ場面を撮られた?雑誌やテレビで公表される?)

智絵里(ユニットのみんなに迷惑が掛かる…事務所のみんなに迷惑が掛かる…)

智絵里(そんな思考で頭はグチャグチャになって、溢れる涙を抑えきれなくて…)

智絵里(とにかく走った…涙で視界がぼやけて転びそうになっても、とにかく必死で…)

男「なっ!?」

波輝「えっ!?」

智絵里(涙を拭いて前方を見ると、見覚えのある黒塗りの車から見知った人が出て来た)

男「なんだアンタ…ごぉぉっ!?」

波輝「ね…!?」

智絵里「ひぃっ!?」ビクッ!?

智絵里(彼女は男の人を殴り倒した後、そのまま片足を引っ張り路地裏へと消えていった…)

波輝「ま…待てっ!!」

智絵里「に、新田君!!」

智絵里(彼女を追った新田君を追う、もう何も考えられなかった…)


みりあ「行っちゃったね…ねぇ、この車誰が運転するの?」

卯月「アイツが帰って来るまで待とう…乗客が二人増えそうだが…」





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