過去ログ - 諸星きらり「も、諸星…きらり、です…」モジモジ 双葉杏「双葉杏です」キリッ
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941: ◆ANd3OIQDx2[saga]
2017/03/05(日) 20:06:46.62 ID:OYU+qV2U0


-1/1 駅前-

智絵里(翌日、日付が変わって年も変わった日の朝)

智絵里(私と新田君、美波さんはあの駅前で集まった)

智絵里(美波さんは2、3言話すと、少し離れて私たちを見ていた)

智絵里(もしかして…気を使ってくれたのかな…?)

波輝「今回は本当にゴメンね…」

智絵里「ううん、私こそ本当にごめんなさい…」

智絵里(本当はもっと言いたい事は山ほどあったけど、それは全部喉元でつっかえてしまって…出てこない…)

波輝「それじゃぁ…そろそろ行くよ」

智絵里「う、うん…」

波輝「ありがとう」

智絵里(そう言って笑い、立ち去ろうとする彼を見て…私は…)

智絵里「に…新田君!!」

智絵里(自分でも驚くくらい大きい声が出た)

智絵里(周りのお客さんは驚いて私を見たけど、すぐに視線を戻しまた歩き始める)

智絵里(でも彼だけは私を見て、言葉を待ってくれていた)

智絵里「私…私、新田君のこと…」

波輝「緒方さん」

智絵里(彼は私の言葉を制して、初めて見せる表情で…)

波輝「アイドルとしての緒方智絵里ちゃんを、これからずっと…応援するからね…」

智絵里(そしてまたいつもの笑顔を見せて、その場を去っていった…)

智絵里「…アイドル、として………」

智絵里(私の初めての恋は、やんわりと…でもとても胸に突き刺さる言葉で終わりを告げた…)

智絵里(もしも私がアイドルじゃなかったら、どうなってたのかな…?)

智絵里(アイドルにならなくても、私は彼に出逢えていたのかな…?)

智絵里(そんな事を考えながら、私は美波さんと一緒に事務所へと向かった)

智絵里(…彼の初めて見せた表情…迷惑そうにも、悲しそうにも見えた)

智絵里(昨日の今日だけど、一つだけワガママが許されるなら…)

智絵里(あれは悲しそうな表情で合って欲しい…)

智絵里(そう、心の中で強く願った…)




波輝「………」

波輝「姉ちゃん、元気そうでよかった…でも、緒方さんには本当に悪い事したな…」

波輝「………」


智絵里『私…私、新田君のこと…』


波輝「………緒方さん、俺だって…」

波輝「………」

波輝「…よし、帰るか………!!」グッ…



   二人の初恋のおはなし…



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