過去ログ - 少女「ボクはキミの抱枕にされるために従者になったわけじゃないぞ!」
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52: ◆PPpHYmcfWQaa[saga]
2016/08/09(火) 23:02:38.62 ID:W4MCapsKo

剣士「わりいがそこの袋とってくれ」

少女「これ? ってこれも果物か…まだ食べるの…?」

少女「……お腹壊すよ」

剣士「あぁ。言ったろ、いくらくっても魔力がながれだしていくんだよ」

剣士「だから俺は寝る間も惜しんで食い続ける。そうしないと生き延びることができない」

剣士「治す方法があるなら神さまにでも教えてほしいもんだ」ガジッ シャクシャク

少女(ボクの悩みなんてどうでもよくなるくらい大変な病気だなぁ…)

剣士「ま、神様がいればこんな肥溜めみてーな人生送る野郎はこの世にいないだろうがな」


そう吐き捨てる彼の背中が少しさびしそうにみえた。

ボクは少ない情報でマドのこれまでを想像してみる。
どれだけ明るく努めても、きっと吸魔の能力のせいで人が寄りつくことはなかったんだと思う。
それとも、いまみたいに自分から心を閉ざして突き放していったか。


少女「……」ジッ

剣士「…なんだよ」

少女(目の下のペイントみたいなの…クマかくしてるのかな…)

少女(そういえば…宿屋では夜通しなにか注文して食べてたんだよね)


それくらい、人にとって第二の血である魔力を失うというのは恐ろしいことだ。
吸う方も吸われる方も。
ボクはたまたま人より並外れた魔力を持っているから、彼の特異体質は脅威にならない。

  


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