過去ログ - 少女「ボクはキミの抱枕にされるために従者になったわけじゃないぞ!」
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53: ◆PPpHYmcfWQaa[saga]
2016/08/09(火) 23:06:48.69 ID:W4MCapsKo


少女(友達…いるのかな)

他人事だけど、想像するだけでキュウっと胸が締め付けられる。
ボクも足が悪くて子供同士の輪にいれてもらえなかったことが何度かあった。


少女(ずっと寂しかったんじゃないかな…)

魔剣『おおむね間違ってはいない』

少女「!」

魔剣『我が主の心中は常に寂寥としている。私との念話すら拒むほどに』

魔剣『だが魔核の貴様ならあるいは…』

少女「キミ、結構おせっかいな剣なんだね」クスッ

魔剣『禁則事項は破っていない』

少女「魔核ってのはいまだによくわかんないけど……レーヴァテインが言いたいのはこういうことでしょ?」ピトッ

剣士「!」

ボクはマドの背にこっそりと指先だけで触れてみた。
彼の言うとおり魔力が自動的に吸われはじめる。
無駄な毒気が抜けるみたいで心地良い。


剣士「おい」

少女「あんまり食べると、お腹壊すよ。ここら辺トイレないから大変だよ…?」クス

少女「ボクの魔力…おいしいかわからないけど…これならきっと体には悪くないはずだから」

少女「町につくまでしばらくこうしてあげるよ」

剣士「……悪いな。そうしていてくれるか」


そして彼は新しく手にとっていた果実を袋に戻した。

ボクの直感が告げる。
きっとこの人は悪い人じゃない。
まだまだ旅の不安はいっぱいだけど、少しだけ前向きにたのしめそうだ。


 


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