過去ログ - 【モバマス】私「クラスメイト、一ノ瀬志希の話」
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23: ◆TZIp3n.8lc[saga]
2016/08/08(月) 21:03:40.11 ID:mFvc4esTo

 祈るように画面を見つめていると、その中心に光が灯った。
 小さな光が流れるような軌跡を描いていく。
 浮かび上がったのは、志希、というサインだった。その光のサインの向こうには暗闇の中でうっすらと志希の顔が映っていた。不敵に笑う彼女は紛うことなきアイドルだった。

「すごい……」

 スプーンのアイスが溶けて私の太ももに落ちた。
 スタジオが明るくなり、志希の姿が照らしだされる。画面が明るくなっても、光のサインは私の網膜に焼き付けられたままだった。
 にこりとカメラに微笑んだ志希は手に持っていたライトをポケットにしまい、マイクを構えた。同時に彼女の曲が流れ始める。
 志希が彼女だけの歌を踊って、歌い切る頃には、私が持つアイスはどろどろに溶けてしまっていた。


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