過去ログ - まゆ「Pヘッドを被ったあなたは」
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10:名無しNIPPER[saga]
2016/08/08(月) 22:58:18.29 ID:+lj15o9b0
「どうして顔を見られたくないんですかぁ?」

まゆは、訊きました。


以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2016/08/08(月) 22:59:51.10 ID:+lj15o9b0
「病気なんですね……可哀想に」

「そうでもないんだよ。忘れるということはね、嫌なことも忘れてしまう事だからね。
 でも……覚えているほうが辛いんだ。覚えていることを無理矢理忘れることはできない。
 一番良かった日のことを、来る日も来る日も思い出してしまうんだ」
以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2016/08/08(月) 23:01:05.83 ID:+lj15o9b0
まゆは、言いました。

「P(ピー)さん」

その人は顔を上げました。
以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2016/08/08(月) 23:02:09.02 ID:+lj15o9b0
「Pさん……あれ、何のお話でしたっけ?」

「ああ、病気の女の子の話だ」

「男の人の話じゃなかったでした?」
以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2016/08/08(月) 23:05:29.63 ID:+lj15o9b0
「そうしたら、新しく名前をつければいいんじゃないですかぁ?」

まゆは、言いました。
とても素晴らしい思いつきだと思いました。

以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2016/08/08(月) 23:07:24.16 ID:+lj15o9b0
Pさんは、答えました。

「……君が呼びたいように」

「まゆが、呼びたいように?」
以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2016/08/08(月) 23:08:23.35 ID:+lj15o9b0
「まゆ、あなたの顔、知ってる気がします」

そう言って、手を伸ばします。

その手を、彼はそっと握ってくれました。
以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2016/08/08(月) 23:10:02.77 ID:+lj15o9b0
………
……


Pさん。
以下略



18:名無しNIPPER[saga]
2016/08/08(月) 23:11:04.77 ID:+lj15o9b0
P目線の同時進行も考えましたが、出来るだけ簡潔にまとめました。
ここまで読んでくださった方に、博士の愛した数式を。


19:名無しNIPPER[sage]
2016/08/08(月) 23:13:47.66 ID:45jptfxZO

たまには病んでないまゆもいい

ん?病んではいるのか…?


20:名無しNIPPER[sage]
2016/08/08(月) 23:16:31.04 ID:7Kup263Eo

病んでるというか、病む前に病む程好きだった事すら忘れてしまうというか


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