過去ログ - 響子「あげて・もらって」
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1:名無しNIPPER[saga]
2016/08/10(水) 00:04:39.81 ID:ib/jJrbK0
女子寮のキッチンで生クリームを泡立てている私。その傍では凛ちゃんが黙々といちごのヘタ取りに勤しんでいる。
お菓子作りについてはこの日のためにかな子ちゃんや愛梨ちゃんからコツを聞いてきたから……うん、大丈夫。

オーブンから漂う香りが部屋を満たし、頃合いかなと声を掛ける。

「凛ちゃん、ちょっと手伝ってもらえますか?」

今日は、私と凛ちゃんの誕生日。

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2:名無しNIPPER[saga]
2016/08/10(水) 00:05:26.83 ID:ib/jJrbK0
………
……


数日前、女子寮で私たちの誕生パーティーを開いてくれると聞いたので、私は凛ちゃんにある相談を持ちかけることにした。
以下略



3:名無しNIPPER[saga]
2016/08/10(水) 00:06:08.53 ID:ib/jJrbK0
「凛ちゃんは普段お料理やお菓子作りをしますか?」

「いや、あんまり……足引っ張らないように努力するよ」

「そんなに気負わなくて大丈夫ですよ。私もお料理はできてもお菓子作りはそんなに得意じゃないので、2人で一緒に作りましょう!」
以下略



4:名無しNIPPER[saga]
2016/08/10(水) 00:07:23.11 ID:ib/jJrbK0
………
……


それから、私は凛ちゃんにボウルを渡す。
以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2016/08/10(水) 00:08:33.46 ID:ib/jJrbK0
オーブンから焼き上がったスポンジ生地を取り出して、 一緒にクリームを塗っていく。

「普段はこういうことしないから、手際よく進める響子が頼もしく思えるよ」

「料理もお菓子も、作るときは共通の大切なことがあるんです」
以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2016/08/10(水) 00:09:33.76 ID:ib/jJrbK0
女子寮のラウンジから、賑やかな声が聞こえてくる。
今ごろみんなで会場の飾り付けをしてるのかな。
誕生日の当人がケーキを作るのはおかしいかも知れないけど、それでも。


以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2016/08/10(水) 00:11:01.47 ID:ib/jJrbK0
仕上げにいちごを乗せていって、しばらくしたら、いちごの入ったボウルの上でお互いの手が止まる。
いちごは残すところ、あと1個。

「一緒に乗せましょうか」

以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2016/08/10(水) 00:11:51.79 ID:ib/jJrbK0
「響子、誕生日おめでとう」

「ふふ、凛ちゃんも誕生日おめでとう」


以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2016/08/10(水) 00:13:40.65 ID:ib/jJrbK0
短いですが以上です。誕生日おめでとう。
ここまで読んでくださった方に、バースデーケーキを。


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