過去ログ - ――――きっと、あの出会いは運命だった【モバマス】
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◆Rin.ODRFYM
[saga]
2016/08/10(水) 01:32:50.65 ID:itJi5WEx0
* * *
こうして、ボクは凛ちゃんのものになった。
凛ちゃんがなんでボクなんかを欲しがったのかは分からないが、まぁ悪くないと思えた。
明日からのボクの家はCGプロの事務所になるらしいんだけど、今日は凛ちゃんの家にお泊りさせられるらしい。
その理由は、プロデューサーさんが「事務所寄ってると遠回りだし、俺が明日持ってくよ」と言ったところ
凛ちゃんが「じゃあ、私が持ってきたい。です」と言ったからだった。
ボクとしても男の家よりは女の子の家の方が嬉しいし願ったり叶ったりだ。
なんてマイクスタンドの癖によこしまな考えを巡らせていると、凛ちゃんが「ここで大丈夫です」と口を開いた。
どうやら家の近くに着いたみたいで、プロデューサーもその言葉に従って車を停めた。
「それじゃあお疲れ様」
「お疲れ様でした」
凛ちゃんが車を降りて、もう一度お礼として頭を下げると
プロデューサーは車を発進させ、どんどん小さくなっていった。
プロデューサーの車が完全に見えなくなると
もう気を張らずに済む、と思ったのか凛ちゃんは「ふぅ」と零していた。
左手には鞄、右手にはボク。そんな出で立ちで凛ちゃんは歩き出す。
ローファーでこつこつこつ、とアスファルトを鳴らすこと数分、凛ちゃんの家に到着した。
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