過去ログ - 安価とコンマで、昨今のアイドルブームに乗りたい【其の七】
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82: ◆WavyZHXNoU[saga]
2016/08/13(土) 12:27:09.99 ID:vcGt5a630

 〜香様のお悩み〜

香「…よく、来てくれたな、誠。色々と考えたが、お前が適当だろうと判断をした…」

誠「別にいいけど…何もないのに香から声かけて誘ってくれるなんて珍しいな。しかも、こんな個室の店…本当に俺、お金ないけど、いいのか…?」

香「気にすることはないから、好きに飲み食いしろ。遠慮はするなよ。お前には手が届かなくても、普通の個室居酒屋というだけだ」

誠「…じゃあ…とりあえず…」

香「ああ、ビールか?」

誠「お冷やと、枝豆…」

香「酒を飲め。酒が嫌ならジュースでもいいから、水はよせ」


誠「それで、何なんだ? 用事っていうか…話みたいのが、あるんだろ?」

香「ああ。…誠は、何歳になった?」

誠「22歳だけど?」

香「お前が22歳、か…。僕も年を取るわけだ…」

誠「香は今、28歳か?」

香「ああ…」

誠「おじさんだな」

香「お兄さんと言え。お前もすぐにこうなるんだぞ?」


誠「んで、年がどうかしたのか?」

香「…いや、今、交際している相手のことを考えた時――」

誠「香っ、彼女いたのかっ!?」

香「声がデカい!」ブンッ ←おしぼりを投げた


香「ごほんっ…僕もいずれは結婚をしたい、という願望がある。だがアイドルでもあるからな、結婚というのはファン離れにも繋がりかねない」

香「世間的にもう結婚をしてもいいだろうと許されるほどになるまで待つか、あるいは早めにきちっと済ませてしまうべきか、などと悩んでいる」

誠「そ、そうなのか…。でも、俺に相談されてもなあ…」

香「相談というほどでもない。とりあえず口にして考えたい時もあって、ひとりだとそれがうまくいかないだけだ」

誠「タカシとかにすりゃいいのに」

香「あいつは面白がるからダメだ。間野さんにしろ、忙しいところにこんな問題を持ち出しても気苦労をかけてしまうからな」

香「シャーディは論外として、消去法で残ったのがお前だったというだけのことだ」

誠「なるほど…」


香「もしも女だったら、結婚というのは引退に直結しそうなものだが…男としては関係がなかろう? だからこそ、タイミングが重要だ」

香「事務所が今はやめろと言うのならば従うつもりではあるが、うちは何かと融通が効きやすいからな…。最終的に僕に判断を委ねられそうだ」

香「これからの方が芸能生活が長く、後になってからの新規ファン獲得が難しいと考えて若い内に結婚をし、何事もなかったかのように活動を続けるか」

香「あるいはいつかの引退までアイドルとして独り身を貫いてファンに夢を見せておくべきか…」


誠「難しいな…。香の好きでいいんじゃないのか?」

香「…一応言っておくが、僕は誠、お前や、タカシの前例になるだろうと思っている」

誠「前例?」

香「僕がここで結婚を蹴れば…SSプロの男性アイドルは以降、僕にならって同じように我慢しろという方針になる…ことも考えられるというわけだ」

香「結婚を選べば、その時に起きることを事前に把握できて、次に続くであろうお前たちの時に対策がしやすいこともあるだろう」

誠「…香、俺たちのことまで考えてくれてるのか…」

香「一応だ。…まあ、そういうわけで色々と考えているわけだが…どうもまとまらない。…性急に答えを出す必要はないが…しかし…」ブツブツ

誠「香なら、何したって大丈夫だと思うけどなあ。香ほどファンを大事にしてるアイドルもいないだろうし、理解してくれるんじゃないか?」


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