過去ログ - 提督「グラーフ・ツェッペリン、割り箸を割る」
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16:名無しNIPPER[saga]
2016/08/13(土) 01:48:07.90 ID:IPF1yQGEO
「諦めか。確かに金剛のような押しの強い艦娘を前にすれば意志も挫けるか」「諦めですか?」「なんだ」「いえ、意外な言葉だったもので」「ということは、鳳翔は諦めていないと」。グラーフ・ツェッペリンの言葉に鳳翔は少し思案顔をした。

「いえ、そうですね。諦めるという言葉はなんらかの理想を断念することでしょう? 人が「諦める」という時、己が何らかの理想を持っていることを認めているわけです」。鳳翔は草庵に上がり込んだ。

「そうだな。そして今の場合理想とは「アドミラルと交際する」などとなるだろう」。

「恐らく私はその理想を願っていないのだと思います」。そしてお茶を淹れながら言った。

「願っていない?」

「そうです。私が提督をお慕いしていて、更に提督も私のことを憎からず思っていたとしましょう。いわゆる両想いですね。それでも私は提督とお付き合いをしないと思います」。

「どういうことだ。何か交際できない事情でもあるのか」「いいえ、ありません」。鳳翔は湯気の立つ湯飲みを二つ持ってきた。「ならば、いったい。普通両想いで何も障害がないのなら交際を選択するべきではないのか」

グラーフ・ツェッペリンは鳳翔も艦娘という存在には設計上提督への好意が組み込まれていると考えているのではないかと思った。「提督への好意が本物か偽物かですか? いえ、そんなこと思いもしませんでした。グラーフ・ツェッペリンさんも随分不思議なことで悩んでいるのですね」。鳳翔は湯飲みの底を掌に乗せて一回転させると口をつけた。一息。

「私にとって今ある感情が自然なものとか不自然なものとかは余り関係ありません。その意味で私は金剛さんに近いのかもしれませんね。違う点はそれに従うかどうかでしょう」。どういうことだと聞く。



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