過去ログ - 京太郎「鼓動する星 ヤタガラスのための狂詩曲」
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◆hSU3iHKACOC4
[sage saga]
2016/08/14(日) 03:19:16.48 ID:B82FWzEK0
一人は金髪を肩まで伸ばした優しげな顔つきの女性。身長が百七十センチになるかならないか。上下ともにジャージを着て、足元はスニーカーだった。
年齢は二十歳になるかならないかというところ。化粧はしていなかった。しかし美人だった。うっすらと日焼けしている。
もう一人は黒い髪の毛軽く後ろで結んでいる女性。身長は百六十センチほど。金髪の女性とおそろいのジャージを着て、足元はサンダルだった。
顔つきが幼いが金髪の女性と同じくらいの年齢にみえる。日焼け止めを塗っているだけで特に化粧はしていなかった。
そして三人目は引きずるほど長い金髪の少女だった。長い金髪をポニーテールにして、ほかの二人とそろいのジャージ姿で現れた。身長は非常に低い。
身長百三十センチほどで、完全に日焼けして健康的な肌色になっていた。バスに乗り込んできたとき、自信満々に腕組みをしていた。足元はサンダルである。
上等なサンダルではない。ビーチサンダルだ。歩くときゅむきゅむ音を鳴らす千円しない奴である。
金髪の女性はアンヘル。黒髪はソック。ビーチサンダルは天江衣(あまえころも)である。この三人、特に天江衣の顔を見て染谷まこが嫌そうな顔をした。
身長とルックスの関係上天江衣はどう見ても小学校低学年にしか見えないが一応女子高校生である。
見た目の問題はどうでもいいこととして、問題は所属である。天江衣が所属している高校が問題だった。天江衣が所属している高校の名前は龍門渕。
ちなみに龍門渕財閥、前当主の孫である。このタイミングで現れると何かあるとしか思えなかった。
清澄高校のバスに三人の乱入者が現れると須賀京太郎が話しかけていた、この時の須賀京太郎と乱入者たちの会話について書いていく。
それは染谷まこが嫌そうな顔をしている時だった。乱入してきた三人を見て眉間にしわを寄せた須賀京太郎がこう言った。
「何か用事でも?」
かなり冷えた声だった。清澄高校のバスに来てほしくないという気持ちが声に乗っていた。
用事がないのならさっさと龍門渕のバスへ帰れと圧が放たれていた。そうしてさっさと帰れと須賀京太郎が雑な対応をすると天江衣の口元が引きつった。
最近、須賀京太郎の対応が厳しくなっているのを気にしているのだ。
初めて出会ったときの須賀京太郎は尊敬のまなざしで自分を見ていたと思っている天江衣である。最近の冷たい対応はなかなか心に来るものがあった。
(別館の掃除をしているのは須賀京太郎とメイドさんたち)
しかしへこたれずに天江衣が話しかけた。頑張れば尊敬を取り戻せると信じた。頑張って仕事をやることに決めた。天江衣はこういっていた。
「透華(とうか)が遊び相手を欲しがってな。清澄もそろそろ暇をしているだろうと思ってな、誘いに来たのだ。
京太郎でもいいぞ。透華は喜ぶだろう。ハギヨシもいるからいかさまをしても構わんぞ」
天江衣が笑った。すると須賀京太郎が嫌そうな顔をした。本当に嫌そうな顔だった。須賀京太郎はこういった。
「あれでしょう? ゲームついでに説教する気でしょ? ほんと勘弁してもらいたいんですけどぉ。
やることはしっかりやりましたよ?
なぁ二人とも? そうだよな? パーフェクトだったよな? ちょっと散らかしただけで」
須賀京太郎が話を振るとアンヘルとソックが苦笑いを浮かべた。
それはそのはずで龍門渕が望んでいた結末と須賀京太郎が引き起こした結末の間には大きな溝があったからだ。
アンヘルとソックが困っていると天江衣が少し大きな声で呼びかけた。
「清澄の者どもよ、お前たちは遊びたくないか?
龍門渕のバスには面白おかしいものがたくさんあるぞ!」
身体は小さいが声はしっかり通っていた。そして声が通っている間に、アンヘルとソックの指先が怪しく動いた。
それを見て須賀京太郎の気配が研ぎ澄まされた。須賀京太郎の目に怒りの色が見えた。須賀京太郎の目が少し赤くなった。
打ち合わせもなく清澄高校の面々に術をかけたからだ。そんな須賀京太郎を見て天江衣たちがおびえた。
怒っている須賀京太郎が怖かった。しかし天江衣は心を落ち着かせながらこういった。
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