過去ログ - 小日向美穂「Shabon love」
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9:名無しNIPPER[saga]
2016/08/15(月) 10:41:00.17 ID:x4B9mMvI0
「プロデューサーさん寝ちゃってる…」
お弁当を食べた後、静かにのんびりしていると寝息が聞こえた。お仕事で疲れてたのにお買い…で、デートに付き合ってもらって申し訳なかったかな…。でもきっとそのことで謝ったら、プロデューサーさんは美穂に元気をもらったよ、とか、俺も楽しかったって言ってくれるんだよね。私の好きな人はそういう人なんだ。
夏の心地よい風がすーっと髪をなでる。私の手とプロデューサーさんの手の距離は残り数センチ。触れようと思えばいつでも触れられるけれど、触れたらこの幸せな空間が壊れてしまいそうで私はそっと手を引っ込めた。まだダメ…だよね。
「おねえちゃんこれあげる」
「え?」
声がした方を振り向くと小さな女の子がシャボン玉セットを私に差し出していた。
「もらっていいの?」
「うん、おねえちゃんかなしそうだったから」
「あ…うん、ありがとう」
私が受け取ると女の子は走っていってしまった。手元のシャボン玉セットを見る。久しぶりだからうまく膨らませられるかな…?
「ふーっ」
シャボン玉は夏の風に乗ってきれいな形を保ったまま空高く舞い上がった。


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