過去ログ - 見上げてごらん、夜空の星を【高森藍子】
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◆8dLnQgHb2qlg
[sage saga]
2016/08/15(月) 12:02:55.23 ID:guVNrC/80
駐輪場にバイクを停め、スタンドを下ろす。
で、荷物を載せてるせいでそこまで足が上がらないんだけど。これ、どうしようか。
乗った時と同じように、無理矢理跨ぐしかないかな。
それじゃあ、せーのっ。
「お、っと」
結局、着地で転びそうになった。
「なにしてるの?」
「いや見てたらわかるだろ!? 荷物のせいだって!」
態勢を整えると同時に、縁の容赦ない言葉が突き刺さる。これ、やっぱり効くな。
横を見ると、藍子と縁はもうヘルメットを脱いでいた。
「とりあえず、これ降ろすの手伝ってくれ」
「はい」
「うわぁ、夏なのにけっこう重装備」
テキパキと固定を外していく藍子の横では、縁が毛布を手に取って眺めていた。
「それくらい必要になるんだよ。空いたところに載せてしまうから、ジャケット脱いで」
「うん、わかった」
「こっちは終わりましたよ。それから、これもお願いします」
縁とジャケットを脱いでいると、藍子が声をかけてきた。
積んできた荷物は全部降ろせたようだ。自分のジャケットを差し出している。
「お父さん、はい」
「はいよ。んじゃ、ジャケット載せてメットかけて……」
空いた座席にジャケットを重ねて固定する。ヘルメットも座席の横にかけた。
地面に置いてある荷物を担いでいく。
「2個は持ちますよ」
「じゃあ私は、シート?」
「そっちは頼む。よし、行こうか」
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