過去ログ - ランサー「お前マルタの事好きなの?」小次郎「ええー? なにゆえでござるかぁ?」
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◆4LlE3Q303yU1
[sage saga]
2016/08/16(火) 06:29:09.29 ID:G66R33Jf0
それは、一瞬の出来事だった。
それは今生を以てして回避不能、絶命不可避の魔剣。
彼が一つの生涯を使い果たして会得した、たった一つの剣技。
小次郎「――――秘剣、燕返し!」
星の瞬くような時間の中で、その男は刀を振るう。
三つの異なる剣筋が、全く持って同時に魔猪を襲った。
その剣筋は魔猪の首を、いとも容易く切り落とす。
小次郎「我が魔剣は燕を落とす――――翼もないそなたには、酷な勝負であったか」
一人、首の落ちた魔猪に語り掛ける。
なぜだろうか。
何度も見ているはずなのに、その背中がとても――――。
小次郎「――――殿、マルタ殿?」ズイ
マルタ「……ハッ! え、ちょ、何?」オロオロ
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