過去ログ - 子供「ツブアンおじさーん!」 ツブアンおじさん「おう」
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22:名無しNIPPER[sage saga]
2016/08/17(水) 11:12:21.24 ID:tt2ZQKAy0
ツブアンおじさん「……フゥー………それから数日経ったある日、工場に数人の男が押し入ってきた。廃棄の連中だ。俺と親父は町へ買出しに行っていたので出くわすことはなかったがな。だが、中国女がやられた。帰ってきた俺等の目に飛び込んできたものは、引っかき回された工場と、ぼろきれのような女だけ。別に女に対してどうは思わなかった。工場のこともどうでもいい。だが、俺は町へ引き返し、廃棄の連中を探した。とにかく、腹がたった。三等映画のチンピラのような所業に腹がたったのかもしれない。とにかく、腹がたった。廃棄の人間を見つけては、俺の家を荒らしたのはどいつだと聞いた。中には逃げ出すヤツもいたし、殴りかかってくるヤツもいた。皆平等に殴りつけてやった」

ツブアンおじさん「十三人目を締め上げた時、そいつは自分のジーンズを濡らしながら、過激派の廃棄の溜まり場になっているコーヒースタンドの場所を吐いた。俺がその店のドアを開けると、中では集会のようなものが行われていて、そのうちの一人が、アイツだ、アイツがボスの面を見た奴だと叫んだ」

ツブアンおじさん「襲い掛かってきた。数は七人。そのうち三人がナイフを持っていた」

子供「………ッ」

ツブアンおじさん「…フゥー……俺は全員を倒した」

子供「すっげー!」

ツブアンおじさん「ああ……みんなそう言った。廃棄共を軍に引渡し、工場へ戻ってから数日後、工場に客が来た。今まで、来客は見たことがなかったので、何事かと思ったね。そいつは町に一人で住む婆様で、夫と子供を廃棄共のテロで殺されていた。婆さんは俺の開かない手を両の手で握り、ありがとう、ありがとうと涙した。その後も、何人か家にやってきては、礼を言っていき、中には果物や花をくれる奴も居た。止めろと言っても聞かなかった」

ツブアンおじさん「町を歩いていると、廃棄に襲われるようになった。その度に殴り返した。そしてその度に、工場への客は増えていった。そのうち、町の町長から表彰された。勲章のメダルかなんかを貰ったんだが、一度、新聞記者の写真用に付けたっきりだ」



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