過去ログ - 子供「ツブアンおじさーん!」 ツブアンおじさん「おう」
1- 20
33:名無しNIPPER[sage saga]
2016/08/19(金) 14:10:59.94 ID:Bd8/zZkK0
ツブアンおじさん「ヤツは即死だった。爛々とした目だけが虚空を見つめていた。新兵はこちらに駆け寄ってきて、やった、ざまあ見やがれ、この廃棄め、とヤツに唾を吐いて俺を嬉しそうに見つめた。俺はそいつの鼻っ柱にあらん限りの拳を叩き込んだ。一発、二発、三発、四発、倒れる新兵、五発、六発、七発、八発、顔中血まみれになる新兵、九発、十発、十一発、十二発、十三発、十四発、絶命する新兵、十五発、十六発、十七発、十八発………後は数えてない。俺は議事堂を去った」

子供「……それで、それでどうなったの」

ツブアンおじさん「……それで終わりさ。新聞社は新兵がヤツとの相打ちでバイキング・マンが死んだと報じた。相打ちなわけがねぇが、軍の介入だろう。廃棄のテロ組織は鎮圧され、今に至るまで表立った行動はねぇ。政府はようやく落ち着いた。町の奴等にも平穏が訪れた。俺も、暇になった。しばらくして、親父が癌でくたばり、そのしばらく後に俺は工場を売った。そして、今に至るってわけだ」

子供「そっか……」

ツブアンおじさん「そうだ……」

子供「…………」

ツブアンおじさん「……フゥー……」

子供「……ありがとう、おじさん、色々聞かせてくれて」

ツブアンおじさん「いいさ。タバコを貰ったしな」

子供「もうこんな時間だ……僕、もう帰るね!明日も来るよ!」

ツブアンおじさん「……おう」




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
42Res/27.38 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice