過去ログ - 子供「ツブアンおじさーん!」 ツブアンおじさん「おう」
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34:名無しNIPPER[sage saga]
2016/08/19(金) 14:27:10.18 ID:Bd8/zZkK0
ツブアンおじさん「…………………」



ツブアンおじさん「…………………」



ツブアンおじさん「…………………」



ツブアンおじさん「………いつまでも見ていたって始まらねぇし、終わらねぇよ。アンタだ、アンタ……そう、そこでずっと見ていたアンタだ」



ツブアンおじさん「まあ待て。別に盗み聞きしていたのを怒鳴り散らしてやろうってンじゃねぇ。何を思って見ていたのかは知らねぇ。今の話を、美談として見るか、哀れな話として見るか、教訓にするか、反戦論にするか、愛の話とも怨みの話ととるも、俺の知ったこっちゃない。好きにしてくれ。言葉は口から漏れ出た瞬間に、他人のものになる。好きにしてくれ」



ツブアンおじさん「アンタ、歳はいくつだ……そうか。タバコは……そうか。もうすぐ雨が降る。早く帰れ。だが、帰る前に願いを聞いて欲しい」



ツブアンおじさん「ただひとつ……ただひとつだけ、俺の願いを聞いて欲しい。このタバコを吸い終えたら、聞いて欲しい。もう、この一本で沢山だ……フゥー……」




ツブアンおじさん「俺の名前を覚えておいてくれ。ただし、一度しか言わない。聞き漏らさないでくれ。決して忘れないでくれ。それを守ってくれるのなら、後は好きなように生きてくれ。何も言うな。黙って聞いてくれ」







ツブアンおじさん「俺の名前は……」





終劇


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